民俗展示室2がリニューアルします。乞う!ご期待。

3月 19日 木曜日

 海のいえなど原寸大の復元家屋のある民俗展示室がこのたび一部リニューアルすることになりました。具体的には、壁面のパネルがガラッと変わります。
 詳細はリニューアル後にご報告いたしますが、今回のリニューアルで写真パネルを展示するコーナーを新設します当館所蔵の写真資料のなかでも、特に村上節太郎撮影の写真パネルは、図録だけでなく様々な企画展示やこのブログでも紹介していることもあって、お客様の人気も高く、特別利用の申し込みも多く頂いています。ですが今まで常設展示で紹介するコーナーがありませんでした。
 今回のリニューアルにより、いつご来館いただいても目にしていただけるようになります。現在その準備をしていますが、限られた展示スペースの中、資料の選定に、頭を悩ませています。なにせ、 1000枚以上ある写真パネルの中から選ぶのは十数点。しかも、一枚の写真でも「子ども」、「夏」、「宇和島」、「漁業」など、季節や地域などテーマによって見方が様々に変わるのです。例えばこの写真は昭和31年に宇和島市津島町で撮影されたもので「椋名から来る魚売り」とタイトルがついています。

椋名から来る魚売り


 この写真を展示することで「夏」の「子ども」の服装や昔の「商売」の様子、そしてなにより「津島町」の紹介となるでしょう。しかし今回、注目して頂きたいのは中央の女性が持っている棒はかりです。今のように値段シールのついた包装済みの魚をスーパーで買うのではなく、重さあたりいくらといって魚を買っていた時代、必需品なのが、このような「はかる道具」です。
 博物館でも棒はかりは収蔵していますが、実物に加えてこのような使用風景を紹介することで、より理解が深まり、身近に感じていただけるのではないかと思います。このように、見る視点によって新たな発見のある写真資料ですが、それだけ、奥が深いということで、選定作業もなかなか進みません。どんどん増えていく展示候補写真パネルは、今後展示替えをすることで紹介していけたらと思っております。 3月31日には新しい民俗展示室2をご覧いただける予定です。「おひなさま」展とあわせてぜひ愛媛県歴史文化博物館へいらしてください。