先日から展示準備をはじめていた鯉のぼりですが、やっと展示作業にこぎつけました。
休館日の朝、業者さんにお願いしていた鯉のぼりが、鯉の形になって博物館に戻ってきました。

展示するにあたり、業者さんと相談して、風できれいにふくらんで気持ちよく泳いでいるようにするためにグラスファイバーで作った骨組みを取り付けてもらいました。
内部はこんな感じになっています。

高所作業用のタワーを組んで、作業開始です。

来館されるお客さまをお迎えするかのように、天井から鯉が2匹、仲良く泳いでいます。
つづいて、今回のいちおし。
こどもたちに間近で鯉のぼりの大きさを実感してもらうための「こいのぼりのなかにはいってみよう!」コーナーです。
こちらの鯉には、こどもたちに靴をぬいで中を歩いてもらうことができるように、ふくらませるためのグラスファイバーとともに板を敷きいれていきました。

完成するとこんな感じ。

この大きな口をあけた鯉のぼりは、昭和58年生まれの方のもので、明治37年創業の黒田旗幟店(宇和島市)製です。現在でも大漁旗などの染め物の傍ら、鯉のぼりの製造を手がけておられます。床置きにしたためあまり見えませんが、みかん色のお腹があざやかな手染めの鯉のぼりは地元でとても人気があります。この鯉の大きさは口の大きさが約1m、全長は約9m50cmもあるんですよ。大人だって入ることができちゃいます。ぜひ、中に入って大きさを体感してみてください。でも中を歩くときは、鯉がびっくりしないようにそっとあるいてくださいね。
まだまだ作業は続きます。
民俗展示室2の海・里・山の民家が建ち並ぶコーナーへ移動。
こちらに展示したのは、昭和24年生まれの方の鯉のぼり、真鯉(黒い鯉)と緋鯉(赤い鯉)の2匹です。真鯉、緋鯉ともに全長は約5m80cmあります。

現在主流の鯉のぼりのような派手さはありませんが、筆づかいが豊かで鯉らしく写実的なフォルムをしています。文政5年創業の若松旗店(八幡浜市)製です。現在は鯉のぼりの製造は引き受けておられないようですが、地細工紺屋として着物をはじめ、寺社仏閣の幟、旗、風呂敷など、藍染めの品一切を手がけておられます。
1日がかりの大がかりな作業となりましたが、無事に展示できて一安心。
博物館は端午の節句に向けて季節感たっぷりです。GWはぜひ博物館へ足をお運びください。