博物館では、愛媛の歴史や民俗、考古に関するお問い合わせも多くいただきます。
そのうち、5月15日のブログでご紹介しました「ハイトリック」について、続けて2件のお問い合わせをいただきました。
暑くなり、ハエも増える季節柄、興味をおもちの方も多いのかもしれませんので、もう少し詳しくご紹介いたします。
まずは、ハイトリックの中央にある木のふたを開けると
このような構造になっています。
指差している部分が、木製の四角いローラーで、ここに砂糖水や油などを塗ります。
この部分がゆっくりと回り、甘いエサにひかれて止まったハエは内部に入り込みます。
ハエがこの穴に入ってしまうと
金網のカゴから出られなくなります。
カゴの入り口は広く奥のほうが小さくなっているのがおわかりでしょうか。
このように、ハエの入ったカゴ部分はとりはずすことができます。
本体の左側にある穴に部品を差込み、ゼンマイをまわしたようですが、本資料には部品はありません。
ちなみにこのハイトリック、当時の価格はどれほどだったのでしょうか?
大正4年の「自働蠅捕器」(形がハイトリックと似ています)の広告によれば、2円80銭とあります。
『値段史年表』によると、当時の物の値段として以下のようなものがあげられています
ランドセル 2円(大正13年)
週刊誌「週刊朝日」 12銭(大正13年)
タバコ「ゴールデンバット」 7銭(大正14年)
国家公務員の初任給 70円(大正7年)
巡査の初任給 18円(大正7年)
単純に今の価格と比較することはできませんが、それでも高価であったことは間違いありません。
当時はハイテクな機械だった「ハイトリック」は、民俗展示室2で見ることができます。ご来館お待ちしております。
参考資料
朝日新聞社、1988、『値段史年表』
林丈二、1998、『型録・ちょっと昔の生活雑貨』
岐阜新聞社、2002、『ちょっと昔の・・・』





