宇和の風物詩「わらぐろ」って何?

4月 14日 土曜日


 みなさん、「わらぐろ」って知っていますか?写真で見ると藁(わら)のお家のようにも思えますが、そうではありません。

 「わらぐろ」は、田んぼで稲を刈り取って脱穀した後の藁を円錐状に積み上げたものです。呼び方には地域差があり、四国・中国地方では「ワラグロ」・九州地方では「イナコヅミ」・東日本では「ニオ」・「ニュウ」などと呼んでいます。
 
 秋の脱穀後、翌年の春まで田んぼに安置して、藁を保管し、その藁は藁細工や牛のエサなどに使用していました。

 宇和盆地などの米作地帯では秋から早春の風物詩でしたが、昭和40年頃に動力脱穀機が普及しはじめてから、「わらぐろ」の光景は次第に見られなくなりました。

 ただ、近年、「宇和わらぐろの会」の活動の影響により、西予市宇和町石城地区を中心に、年々、わらぐろの数が増えてきています。また、毎年4月29日に行われる「宇和れんげ祭り」でも、わらぐろ製作体験が行われています。

 当館でも平成15年度にわらぐろ作り講座を実施したり、平成17年度に写真展を開催するなど、わらぐろ文化の保存・継承活動を試みています。

 藁を使い、藁に触れる、そして藁とたわむれる機会は現代では少なくなってしまいましたが、4月下旬まででしたら、宇和に来れば、わらぐろの風景を実見することができます。