南予の闘牛を知る3―日本の闘牛―

5月 16日 水曜日


※写真は、闘牛取組表(宇和島丸穂土俵、当館蔵)

 日本の闘牛は、スペインのような「人対牛」の形式ではなく、牛と牛が闘う格闘技である。現在、日本では沖縄県・鹿児島県徳之島・愛媛県宇和島・島根県隠岐島・そして新潟県小千谷市および長岡市の旧山古志村などで行われている。

 日本の闘牛の特徴は、相撲文化の影響を強く受けていることである。横綱・大関などの番付や、闘牛場を「土俵」と呼ぶことなど、日本の闘牛は相撲に見立てることが一般的である。韓国の闘牛の場合、トーナメント方式で行っているように、世界的に見ても、相撲の模擬形式で行うのは日本闘牛の特徴と言える。

 また、闘牛の盛んな地域は、実際に相撲の盛んな場所であることも指摘することができる。南予地方は大相撲の出身者は他地域に比べ多く、また、祭礼の際に相撲練りが登場するのも南予地方だけである。

 写真の取組表を見ても、横綱・大関などの番付がなされている。しかも「闘牛大会」ではなく、「牛角力(うしずもう)」と表記しているところが興味深い。「闘牛」といえばどうしても「人対牛」形式をイメージするので、動物虐待と見なされかねないということもあり、宇和島では「牛角力」と呼んでいた時期もあったのである。