出前授業「戦時下のくらし」

7月 12日 水曜日

当館では、一昨年の終戦70年を機会に出前授業「戦時下のくらし」を始めました。
今年も早速西予市立皆田小学校から依頼があり、6年生18名に2時間出前授業を行いました。出前授業の特徴は、普段ガラスケースの中に入っている資料を学校に持参し、児童の皆さんに直接触れて、感じてもらうことです。そして、2時間授業の場合は、防空頭巾やもんぺなどの着付け体験も行います。
先ず、児童の皆さんには当時の子どもたちが遊んでいた兵隊人形、兵隊双六などを紹介して、子どもたちも戦争と無縁ではなかったことを説明しました。その後、愛媛県も松山・今治・宇和島を中心に空襲を受けたことを、焼夷弾の殻や空襲を受ける前の宇和島と空襲を受けた後の宇和島の写真で紹介しました。続いて女性が出征する男性に贈った千人針を説明して、児童の皆さんに見てもらいました。赤い糸の一針一針にどういった思いが込められているか、もしお父さん、お兄さん、好きな男性が出征した場合、どうするか想像してもらいました。児童の皆さんは真剣に千人針を見つめていました。
 また、当時の雰囲気を感じてもらうため、代表者に複製の防空頭巾・もんぺ・鉄兜・ゲートルを身につけてもらいました。「暑い」、「重い」といった感想が聞かれました。ゲートル巻はなかなか苦戦したようです。次に配給制度と切符制度の例として、当時一人に配られた米の分量や衣料切符を紹介しました。戦時下の苦しい生活を感じ取ってもらえたのではないでしょうか。
 最後に2つのお願いをしました。一つ目は戦争がどんなに悲惨なものか、平和な世の中がどんなに大切なものか、もっと学習してほしいこと。二つ目は児童の皆さんが実際に出征した兵士や空襲を経験した方から当時の様子を聞き取ることのできる最後の世代であること。だからこそ、何でもいい、少しでもいいので、当時の様子を知っている方々に聞き取り調査をしてほしいこと。
 博物館では7月15日(土)~9月3日(日)にかけて、テーマ展「戦時下に生きた人々」を開催します。当時の空襲、子どもたち、お母さんたち、特攻兵士、戦意昂揚の資料を展示します。特に今回は色々なポイントを設けて、小中学校の自由研究に対応できるものにしています。ぜひ、みなさんご来館ください。

千人針に聞き入る児童たち

当時のおもちゃを見入る児童