テーマ展「愛媛の近代都市」開幕!

9月 20日 木曜日

15日からテーマ展「愛媛の近代都市~松山・今治・宇和島を中心に~」(~平成31年1月27日)が開幕しました。特別展「古地図で楽しむ伊予」(~11月25日)との同時開幕です。特別展が近世の絵図を中心に村の姿を紹介するのに対して、テーマ展は近代の地図を中心に都市の姿を紹介します。
明治21(1888)年、市制が公布され、人口25,000人以上を「市」としました。市長は市会が内務大臣に推薦した者から天皇が裁可しました。市は「郡」に属さず、郡と対等に位置付けられました。明治23(1890)年、郡制が公布され、郡に官選の郡長と郡会議員がおかれました。選任市長と官選郡長は、内務大臣の意向を反映した人事という意味で内務省の末端組織でした。ここに町村-郡市-知事-内務大臣という構造ができました。現在でも地方自治法で町村は郡に属すことになっており、一郡一町になっても郡は消滅しません。郡は行政単位としていきているのです。
本展では、郡制が廃止される大正12(1923)年までに市制を施行した松山市(明治22年施行)・今治市(大正9年施行)・宇和島市(翌年施行)を取り上げました。例えば「松山市全図」(大正2年)からは交通の発達、武家地の再編、連隊の駐屯、道後温泉や松山城の観光化を知ることができます。また、「今治港図絵」(昭和9年)からは繊維工業の発達に加え、四国初の開港場として物流の盛んな都市となった様子が伝わります。「宇和島市街地図」(昭和8年)からは内港や須賀川の浚渫・埋立・付替によって市街地を確保しつつ、商業や行政機能を発揮していった姿を垣間見ることができます。都市地図から松山・今治・宇和島が、近代化を模索した軌跡をたどることができます。吉田初三郎が描いた松山や宇和島の資料も拡大して展示しています。ぜひ、特別展に続きテーマもご覧ください。

展示室入口 


展示室風景


「松山市全図」  


「宇和島市街地図」