「世界とつながる別子銅山」展について

2007年6月23日

 昨日、当館が所蔵する「別子鉱山図巻」を新居浜市広瀬歴史記念館に貸し出しました。広瀬歴史記念館では、7月1日(日)~7月31日(火)に特別企画展「世界とつながる別子銅山」展が開催されますが、その一角に「別子鉱山図巻」は展示されます。

 お聞きすると、この展覧会は新居浜市の市制70周年を記念して開かれるそうで、会期中の7月5日(木)には、広瀬歴史記念館名誉館長末岡照啓氏による「近代化遺産の歴史的意義」の記念講演会やフォーラムが、新居浜市民文化センターで行われます。

 チラシを拝見すると、元禄4年別子銅山開坑以降の江戸時代の資料もありますが、特に明治以降の銅山の近代化に関わる資料が充実しているように思われます。当館の「別子鉱山図巻」は、別子銅山における銅採掘と精錬の過程が19の場面に描かれた絵巻で、馬を動力とした巻揚機(まきあげき)やトロッコによる鉱石の運搬など、まさに近代化する銅山の姿を見ることができます。7メートル以上ある絵巻なので、当館では全体を広げて展示したことは一回しかありませんが、今回の展示ではスペースがあるそうで、かなり広げて展示されるそうです。国の重要文化財の旧広瀬邸とセットで、お近くの方はぜひ御覧ください。観覧料は520円、中学生以下無料。
詳しいお問い合わせ:
新居浜市広瀬歴史記念館
電話0897-40-6333

※下の写真は、「別子鉱山図巻」のうち鉱石買入れの場面。砕女枡(かなめます)に入れた鉱石を竿秤(さおばかり)で計量しています。まわりの鉱夫は昔ながらの服装ですが、洋服姿の職員が買い入れを行っているところに、明治という時代を感じさせます。職員の手には明治18年と記された「鑛石買入帖」が見え、この絵巻の作成年次が分かります。
別子鉱山図巻(鉱石買い入れ)