「歴博友の会・裂織クラブ作品展」開幕!

12月 24日 水曜日

歴博友の会・裂織クラブ作品展が12月20日(土)より開幕いたしました。
会場は企画展示室です。

 当館では裂織の仕事着を数多く収蔵しており、過去にも展示してまいりました。その裂織の展示に魅せられ、「裂織を体験したい」という声をもとに友の会有志が集まり生まれたのが裂織クラブです。不要になった布を裂いて緯糸を作り、再度布へと織り上げる、そこには偶然が重なって生まれる美しさと驚きがあります。
きものをほどいたり布を裂いたり、織り上げながら出来上がりを想像して、仕立て方の相談。クラブの空間はいつもにぎやかなおしゃべりと静かな熱気で満ちていました。月二回のクラブ活動を続けるうちに、きものや洋服から裂織として生まれ変わった作品が多く出来上がりました。

「裂織のバッグ」と一口にいっても色も形も十人十色でたいへんカラフルです。

裂織で洋服を作った方もいらっしゃいますし、分厚いジーンズを裂いて作られた力作も並んでいます。

裂織クラブ活動のきっかけとなった当館の裂織の仕事着とともに、クラブ会員の裂織作品を展示することで、過去から現代へとつながる裂織の魅力をご紹介します。

会期は平成27年2月1日(日)までとなっております。(常設観覧料で観覧できます)
また会期中の毎週日曜日13:00~15:00の間、裂織体験としてコースターを製作できます。(材料費200円必要です)次回は1月4日(日)に実施します。

お待ちしております。

昔の道具~冬のくらし編~ 6(最終回)

12月 18日 木曜日

 冬のくらしに活躍する昔の道具、暖房道具を紹介しておりますが今日が最終回となります。
 今回は携帯できる暖房道具です。

 右側の道具がカイロです。
 カイロは漢字で「懐炉」と書きます。懐に入れて持ち歩ける暖房器具のことです。カイロが「使い捨て」になったのは昭和53(1978)年頃で、それまでのカイロは燃料を補給して繰り返し使うものでした。
 左側はカイロの燃料にする小さな炭です。この棒のような炭に火をつけて、カイロの金属部分の中に入れます。

 このカイロは「ハクキンカイロ」といい、炭で発熱するのではありません。気化したオイルがプラチナ(白金)の触媒作用で酸化し熱を出すカイロです。オイルを入れて繰り返し使うことができました。
 現在でもアウトドアなどで利用されています。
 学校団体の来館者の反応を見ておりますと、個性的な形状の暖房道具の中でも、小学生からの人気が高いのがこのハクキンカイロのようです。

 6回にわたって紹介してきました昔の道具~冬のくらし編~ですが、一口に暖房道具といっても素材や形、熱源や使用方法など様々であるということがおわかりいただけたのではないかと思います。
 昭和初期の家屋を再現した民俗展示室2を観覧した子どもさんたちの中には
「昔のくらしは大変だった」
「生活が進化してきたのがわかった」
という感想を持つ方も多くおられます。
 しかし「辛い」「大変」「手間がかかった」という印象を受ける昔のくらし(ここでいうと昭和初期のくらし)ではありますが、道具をゆっくりと見て、機会があれば体験してもらえば、苦労だけでなく道具に込めた知恵や工夫を感じ取ってもらえるのではないでしょうか。

 冬のくらしに活躍した道具は、寒いこの時期だけの展示となりますので、ぜひ博物館でご覧ください。

昔の道具~冬のくらし編~ 5

12月 17日 水曜日

 冬のくらしに活躍する昔の道具、暖房道具を紹介しております。
 今回は炭ではなくお湯で暖を取る道具です。

 こちらの形の「湯たんぽ」はブリキ製です。プラスティック製のものは今でも見ることができます。
 蓋を開けてお湯を入れ、布でくるんで布団の中で使います。お湯を入れて使うほかに、湯たんぽ自体を火にかけて温めることもできました。朝になると、中のお湯を使って顔を洗うこともありました。

 こちらの湯たんぽは陶製のもの。栓はなくなっていますが、同じようにお湯を入れ、布に包んで使用します。
 とはいえ、使用していた様子は想像ではなかなか難しいものです。このような日常の風景は写真などにもあまり残ることはありません。
 ところが、今年度受けた寄贈資料は、木の栓と布も一緒にいただきました。湯たんぽ以外の附属物は使用していた当時のものではありませんが、使用していた様子が理解しやすいものです。

「湯たんぽの木の栓は毎年父親が作成し、穴に合うように布を巻いて調整した」
とのお話しとともに寄贈していただきました。
 博物館ではモノだけお預かりしても活用することができません。資料の名称や使用地、製作方法や使用方法など様々な情報とともにお預かりするからこそ、後世に伝えることができます。

昔の道具~冬のくらし編~ 4

12月 16日 火曜日

 冬のくらしに活躍する昔の道具、暖房道具を紹介しております。
 前回のブログで紹介した「あんか」の別名は「キシャ」でした。あんかの窓が汽車の窓に似ていることからこう呼ばれたようです。
 土製の火入の上に蓋をして暖める道具は他にもあります。

 この資料は「大和こたつ」といい、上から布団をかけて足や手を入れて暖めます。当館収蔵の大和こたつは何点かありますが、この資料の使い込まれた風合いはたまりません。

 こちらの資料は新旧(?)のこたつです。
 右側は炭でなく電気で暖める電気ごたつです。
 左側が「やぐらごたつ」といい、木の枠「やぐら」の中に炭火をいれた火入を置き、上から布団をかけて使います。

 

 このようにやぐらの一部が開閉し、中の火入を出し入れすることができます。
 このような昔の道具の仕組み、動かし方なども「昔のくらし探検隊♪冬のくらし編」と民俗講座「親子で学ぼう!古い道具と昔のくらし」で体験していただきたいと思っております。
 博物館でお待ちしております。

昔の道具~冬のくらし編~ 3

12月 14日 日曜日

 冬のくらしに活躍する昔の道具、暖房道具を紹介しております。
 前回のブログで紹介した「手あぶり」の別名は「ダルマ」でした。色といい形といい良く似ています。
 火にかざして暖める、「あぶる」ことから名づけられた暖房道具を他にご紹介します。

 こちらの道具は「足あぶり」
 両足がちょうど乗るくらいの大きさの鉄製の暖房道具です。腰掛の下におき、足をのせて使いました。

 こちらの色鮮やかな道具が「江戸手あぶり」
 ふたを開けて炭を入れ、ふたを閉めて使います。ふたがついているので、熱があまり逃げず、直火にあたる危険もないので子どもでも安心して使うことができました。上に布団をかけてこたつとしても使うことができます。

 最後に別名クイズ第二弾です。
 次の資料は「あんか」といって、土製の入れ物の中に火入があり、布団をかけて手足を暖めます。

 こちらの資料もその形状から別名でよばれることもありました。さてその別名は下の三つのうちどれでしょうか?

①キシャ ② カマボコ ③テツゴウシ

答えは次回のブログで。

昔の道具~冬のくらし編~ 2

12月 13日 土曜日

 冬のくらしに活躍する昔の道具といえば暖房道具です。 愛媛県歴史文化博物館民俗展示室では、復元家屋「里のいえ」を中心に昔の暖房道具を展示しています。

 トップバッターは火鉢です。灰を入れて炭火で暖を取る道具です。

 真鍮(銅と亜鉛の合金)でできた火鉢です。お客さま用に使い、お湯などは沸かしません。
 次の写真は桐火鉢といい、その名の通り桐の木でできています。

 とはいえ熱源は炭。木材で燃えてしまわないのかと思いますが、縁をよーく見ると

 木の火鉢が燃えないように中に銅など金属の箱が入っています。
 一口に火鉢といっても素材や使用方法など様々です。

 では最後にクイズを一つ。
 次の資料は「手あぶり」といって、文字通り手をあぶって暖を取るための道具です。

 しかしその形状から別名でよばれることもありました。 さてその別名は下の三つのうちどれでしょうか?

①マメ ②プチトマト ③ダルマ

答えは次回のブログで。

昔の道具~冬のくらし編~ 1

12月 12日 金曜日

 11月26日に行った展示替えでは、冬のくらしに活躍する昔の道具も展示しましたので、これからブログで少しずつ紹介していきたいと思います。

 まずは愛媛県歴史文化博物館民俗展示室2、復元家屋「山のいえ」にあるおひついれです。
 おひつは、炊き上がったご飯を釜から入れて、保温しておくための入れ物です。ご飯の余分な水分を吸い取ってくれるため、おいしく食べることができたそうです。
 しかし寒い冬にはご飯の保温時間も短かったため、稲わらで編んだ入れ物、おひついれに入れていました。

 次に、「海のいえ」の座敷で見ることができるのが「夜着(よぎ)」です。

 きもののような形をしていますが、夜眠る時に使う寝具です。

 この資料はお客様用の夜着ですので、襟元にはビロードが使われており、暖かく眠るだけでなく肌触りも考えられています。
 「夜着」のような昔の道具を実際に体験できるのは博物館では「特別」のこと。
 普段は申し訳ありませんがご遠慮いただいております。
 しかし!「夜着」をはじめとした昔のくらしを「知る」だけでなく「体験」もできるイベント「昔のくらし探検隊♪冬のくらし編」が新春のれきはくで行われます。
 また昔のくらしを楽しく学べる講座「親子で学ぼう!古い道具と昔のくらし」も年明け1月17日(土)に開催されます。こちらは親子ではなくても参加OKです。

 小学校3年生の社会科では「昔の道具とくらし」を学校で学びます。教科書に出てくる昔の道具に博物館で出会うことができますので、ぜひおいでください。

〇「昔のくらし探検隊♪冬のくらし編」
 学芸員とめぐるれきはく内探検ツアー!昔のくらしってどんな感じ?
日時:1月4日(日)、5日(月)13:30~(一時間程度)
集合場所:総合案内横
参加費:常設展チケット(当日券)が必要(中学生以下は無料)
   
〇民俗講座③「親子で学ぼう!古い道具と昔のくらし」
 日時:1月17日(土)13:30~15:00
 参加費:無料
 申し込みが必要です。希望する講座名・講座番号とご住所・お名前・年齢・電話番号など必要事項を記入し、はがきなどでお申込み下さい。
 お問い合わせ:企画普及グループ 歴史文化講座係
TEL(0894)62-6222
FAX(0894)62-6161

昔のお正月料理

12月 11日 木曜日

 11月26日に、当館ボランティアさん3名とともに、愛媛県歴史文化博物館の民俗展示室2において展示替えを行いました。
 海のいえ、里のいえ、山のいえそれぞれの食事模型をお正月料理のものに展示替えしました。

 

 海のいえのお正月料理はちゃぶ台の上に並んでいます。

 山のいえのお正月料理は囲炉裏を囲んでいただきます。

 里のいえは、ずらりと並んだ箱膳でのお正月料理です。
 例年、この時期しか展示しないレアな食事模型です。
 現代のおせち料理にも見られる、数の子や昆布を使った料理、お雑煮もありますので比べてみるのもおススメです。

生涯学習夢まつりに参加しています

11月 29日 土曜日

11月29日、30日は、ひめぎんホールで開催される「えひめ生涯学習夢まつり」に参加しています。

歴史文化博物館のブースでは、鎧の着付けやキャンドルづくりなどが体験できちゃいます。
皆さん楽しそうに参加していただいています。

そのほか、今年話題になった「松山城下図屏風」もパネル展を行っています。
ほぼ原寸に近いサイズまで拡大出力していますので迫力も十分。
身近な松山市街がどんな風に描かれているか、ぜひご自身の目で確かめてみてくださいね。

テーマ展「江戸・近代の絵巻を楽しむ」開幕!

テーマ展「江戸・近代の絵巻を楽しむ―博物館コレクションから―」が本日11月29日(土)に開幕しました。

会場は、文書展示室です。

愛媛県歴史文化博物館では、平成6年の開館以来、愛媛の歴史や人々のくらし・文化に関わるさまざまな資料を収集してきましたが、今回は、博物館コレクションの中から、江戸時代・近代の絵巻を特集展示しました。

瀬戸内海の航路、海上交通をビジュアルに描いた「西国海路図絵巻」(江戸時代中期、当館蔵)

別子銅山における銅の採掘から精錬までの過程を描いた「別子鉱山図巻」(明治18年、当館蔵)

道具の妖怪が大行進する姿を描いた「百鬼夜行絵巻」(江戸時代写、当館蔵)

宇和島市吉田町の吉田秋祭りの江戸時代後期の様子を描いた「吉田祭礼絵巻」(大正5年写、当館蔵)

この4点を、大パノラマのように広げて展示しています。

絵巻資料は、通常展示室では展示スペースの関係上、長い幅で広げて展示、紹介することが難しいのですが、今回は4点に絞り、なるべく多くの場面をご覧いただけるようにしています。

会期は、平成27年1月25日(日)までとなっています。(常設展示観覧料で観覧できます。)