出前授業 戦後70年企画

4月 3日 金曜日

今年は戦後70年。戦時下を生きた方々も高齢化が進み、次世代に戦争体験をどのように伝えるかが大きな課題となっています。当館では、これまでにもさまざまな出前授業を行ってきましたが、今年は特に「学び伝える戦時下のくらし」をテーマに、これまで収集してきた戦時資料を用いて出前授業を行います。実物資料を目の前に、戦争の悲惨さと平和の大切さをお伝えできれば幸いです。社会科や総合学習の授業、修学旅行で広島や長崎を訪れる際の事前学習など、先生方のスケジュールに応じてご活用下さい。


防空カバー
屋内の光がもれ、夜間空襲にあうのを避けるため電球にかぶせた。


消火手砂弾
空襲の際、火の中に入れると、陶器が割れ中の砂が飛散して消火した。


海軍志願兵徴募ポスター
昭和21年度の募集ポスターで、戦争継続を前提に作成された。

〈出前授業をご希望される学校関係者の方へ〉
 ・事前に博物館に電話またはメールでご連絡下さい。
 ・学芸員と具体的な日時・内容についてご相談させていただきます。
 ・業務の都合上、ご希望日に対応できない場合がありますのでご了承下さい

〈申し込み・ご相談〉
 ・愛媛県歴史文化博物館 学芸課(担当:平井)
 ・TEL 089-62-6222
 ・メール top@i-rekihaku.jp

特別展「ウルトラセブン展」を開催します

3月 31日 火曜日

愛媛県歴史文化博物館では、4月25日(土)から特別展「ウルトラセブン展」を開催します。

円谷プロダクションの空想特撮シリーズ「ウルトラセブン」。SFテレビドラマ史上に輝く不朽の名作として、昭和42年(1967)の初回テレビ放映から約半世紀を迎えるいまも高い人気を誇っています。本展は「ウルトラセブン」制作にかかわっていた関係者などの協力を得て、当時の映像や本作品に登場した宇宙人など数々の資料を展示し、その魅力と秘密に迫ります。

特別展「ウルトラセブン展」

1 開催期間
平成27年4月25日(土)~6月7日(日)
9:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日 4月27日(月)、5月7日(木)、11日(月)、18日(月)、25日(月)、6月2日(火)

2 観覧料
〈特別展〉
 大人(高校生以上)  700円(560円)
 小中学生・65歳以上 350円(280円)
〈常設・特別展共通券〉
 大人(高校生以上) 1,000円(800円)
 65歳以上      600円(480円)
 小中学生       350円(280円)
 ※( )内は20名以上の団体料金。

3 主催・特別協力
 主  催 愛媛県歴史文化博物館
 企 画 NHKサービスセンター
 特別協力 円谷プロダクション、講談社
 企画協力 森次晃嗣、ひし美ゆり子、毒蝮三太夫、古谷 敏
 展示協力 西村祐次(M1号)
 後  援 愛媛県市町教育委員会連合会・愛媛新聞社・南海放送・テレビ愛媛・
       あいテレビ・愛媛朝日テレビ・愛媛CATV・ケーブルネットワーク西瀬戸・
       八西CATV・西予CATV・宇和島ケーブルテレビ・FM愛媛・FMがいや

数々の貴重な資料の展示はもとより、写真撮影コーナーや体験ワークショップ、イベントも充実。
くわしくはこちらから(特別展ページにジャンプします)。
みなさまのお越しをお待ちしています!

「銭貨入り備前焼三耳壷パズル土器」の修復作業が完了

3月 26日 木曜日

当館で開催した特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」でも展示していた「銭貨入り備前焼三耳壷パズル土器」(写真)ですが、一時期、調子を悪くして、業者の方に修理をお願いしていましたが、このたび無事に修復を終えて博物館に戻ってきました。
この土器パズルは、担当者も四苦八苦するほどの難易度の高いものです。どこかの展示室で見かけた際はぜひチャレンジしてみて下さい。

東宮殿下行啓紀念 宇和島交通鳥瞰図

3月 22日 日曜日

現在開催中のテーマ展「吉田初三郎が描いた世界」(4月5日まで開催)から、「東宮殿下行啓紀念 宇和島交通鳥瞰図」(大正12年4月1日発行)を紹介します。

本資料は、前年に皇太子(後の昭和天皇)が四国を巡遊した際、随行していた宮内省式部官二荒芳徳(ふたらよしのり 1866~1967)伯爵の依頼により、吉田初三郎が描いたものです。

二荒芳徳は、宇和島藩9代藩主伊達宗徳(だてむねえ 1830~1905)の9男として誕生しました。 その後、北白川宮能久親王の4女拡子と結婚し、能久親王が興した伯爵二荒家を継ぎました。

宇和島城を中心とした昔ながらの街並みや堀の面影をのこす内港等が詳細に描かれています。

二荒芳徳は、ふるさとである宇和島を訪れ、懐かしく思ったことでしょう。吉田初三郎と愛媛県は、二荒芳徳をはじとする様々な人脈によって、深いつながりがありました。

「八幡浜市若山の俵札」 愛媛大学日本史研究室と当館による合同調査

2月 20日 金曜日

この小さな俵(約46×18×16㎝、当館蔵)の中身は何でしょうか?

この俵は、西予市卯之町と八幡浜市八幡浜を結ぶ卯之町街道沿い近くにあった民家(八幡浜市若山)の軒下に長らく吊り下げられていました。

八幡浜市若山の民家で吊り下げられていた俵

このたび、博物館で俵の中身を取り出したところ、四国遍路や巡礼に関係するたくさんの納め札(おさめふだ)等が丸められて隙間なく詰められていたことがわかりました。

俵から取り出された中身

納め札とは、「のうさつ」、「巡礼札」ともいいます。木製、金属製、紙製などの短冊状の札に、巡礼の名称、願意、氏名、年月日などを記し、巡礼者が参詣した証として札所や社寺などに奉納するもので、西国三十三所巡礼や四国遍路などでも使用されました。また、お接待のお礼として相手に渡したり、巡礼者同士の名刺代わりなどにも用いられたりしました。

古くは、霊場寺院の柱などに釘で木製の納め札を打ち付けたことから、霊場を「札所」、参拝することを「打つ」と呼ばれました。

俵の中に納められていた納め札。右から天保6年、嘉永元年。

納め札には呪力があると信じられ、お接待のお礼としていただいた納め札を集めて、身近にあった俵の袋に入れて、家の御守りとして天井裏などに吊るしました。俵の中に入れられ納め札は俵札(たわらふだ)と呼ばれています。

2月17・18日の二日間、愛媛大学法文学部人文学科教授の胡光先生と日本史研究室のゼミ生(13名)の皆さんと一緒に、納め札等が入ったこの俵の中身について資料調査を行いました。

最初に、当館学芸員による納め札の概要と八幡浜市若山の歴史や納め札の整理方法などについて説明をしました。

当館学芸員による納め札の解説

その後、胡先生の指導のもと、愛大生は班ごとに分かれ、実際に俵札の整理作業を行いました。

愛媛大学日本史研究室の胡ゼミ生による整理作業の様子

愛媛大学日本史研究室の胡ゼミ生による整理作業の様子

まずは、団子のように丸められた俵札等の塊を選びとり、その中の納め札が破れないように一枚一枚丁寧に取り分けました。長年、軒下に置かれていたため、俵の中は塵や埃にまみれ、汚れや劣化が著しいものも多く、整理作業はマスクを着用して、塵や埃を除きながら、資料を抽出していきました。

愛大生による資料の選別作業

丁寧に納め札を取り出す

俵の中には納め札以外にも、巡礼者のお土産と考えられる弘法大師御影や仏絵などのミニ掛軸や護符なども見られました。

俵に入れられていたミニ掛軸

抽出された納め札は、折れやシワをのばし広げて、一枚ごとに透明なシートに収納しました。その後、あらかじめ作成した俵札調査票の項目にならい、納め札に記された文字情報(主文、願意、巡礼者の住所、願主、年月等)についての解読作業に入りました。読めない文字は古文書辞典や地名事典、梵字辞典などを参照し、また、胡先生と当館学芸員が指導助言にあたりました。

愛大生による納め札の解読作業

胡先生による古文書解読の指導

今回の二日間にわたる当館と愛媛大学日本史研究室の胡先生とゼミ生の皆さんの共同調査によって、ごく一部ですが俵の中身が少し見えてきました。納め札は現時点で天保年間~明治期のものが確認されています。納め札の全体の枚数や具体的な内容の分析についてはこれからの課題となります。納め札は巡礼者の生の記録であり、また、巡礼者を迎えた地域にのこる資料でもあり、四国遍路の歴史を探る上で貴重な巡礼研究資料として注目されます。

テーマ展「初三郎が描いた世界」オープン

2月 18日 水曜日

テーマ展「初三郎が描いた世界」が、17日(火)にオープンしました。常設展示観覧料で御覧頂けます。展示会場は文書展示室です。

本展のみどころは、43都道府県にもおよぶ約70作品を展示していることです。特に、愛媛県は8点、徳島・香川・高知県は各2点を展示しています。展示室を一周すると、吉田初三郎(1884~1955)独特のデフォルメされた鳥瞰図を一堂に俯瞰することができます。また、壁面に拡大展示している「松山道後名所図絵」と「瀬戸内海遊覧絵図」も御覧下さい。「松山道後名所図絵」は、讃予線(現予讃線)が松山まで延伸した昭和2年の様子を瀬戸内海側から描いていたものです。「瀬戸内海遊覧絵図」は、大阪と九州を結んだ大阪商船の航路を色分けして描いたもので、航路が虹のような曲線美をなしています。

『吉田初三郎関係資料目録』(1,000円)も好評発売中です。展示期間は4月5日(日)までです。御来館お待ちしています。

博物館のおひなさまに会いにきませんか?

2月 17日 火曜日

企画展「おひなさま」が開幕しました。
会期:平成27年2月17日(火)~4月5日(日)

赤い毛氈とお雛さま、華やかに彩られた空間は、春の訪れを感じさせてくれます。
今年も博物館のおひなさまに会いにきませんか?

おひなさまを飾りました

2月 14日 土曜日

民俗展示室2「海の家」「里の家」「山の家」では、毎年桃の節句にあわせておひなさまを飾っています。今年はボランティアさんにお手伝いしてもらって、学芸員ともども総勢7名で作業開始。

横にすると目が閉じるお人形を手にして懐かしがってみたり、動物のぬいぐるみや旅のお土産物まで玉手箱のように出てくる品々に、作業中もみんなで話がはずみます。

お人形の並びに決まりのある部分は少しだけ気を使いますが、それ以外には決まり事は特にありません。 飾り付け担当さんのセンスの見せどころ。雛段を賑やかに並べていってもらいます。

ボランティアさんのおかげでいつもより短い時間で飾り付けることができました。
完成した雛段の様子は、民俗展示室でご覧いただけます。

企画展「おひなさま」もまもなく開幕です。
会期:平成27年2月17日(火)~4月5日(日)

ぜひ博物館へ足をお運びくださいませ。

テーマ展「吉田初三郎が描いた世界」まもなく開幕

2月 6日 金曜日

テーマ展「吉田初三郎が描いた世界」の準備が始まりました。初三郎(1884~1955)は鳥瞰図の絵師で、全国各地の街並みや名所旧跡を描いています。本来一枚にはおさまらない地形を大胆なデフォルメしている点が特徴です。

今日は、壁面に拡大した鳥瞰図を二点、ウォールケース内には部分拡大した額を取り付けました。今後は実物資料の列品に取りかかります。今月17日(火)から開幕です。みなさんお楽しみに。

また、本展に先立ち昨年末に『吉田初三郎関係資料目録』(一般1,000円、友の会会員は2割引)を発行しました。こちらはすでに販売を開始しています。図版を多く掲載していますので、ぜひこの機会にお買い求め下さい。

愛媛県博物館協会研修会を開催しました

12月 25日 木曜日
愛媛県博物館協会は、愛媛県内の博物館・美術館・資料館・宝物館・動物園等の教育的展示施設及びその関係者の協力により、博物館等の事業の普及発達を図ることを目的とし設けられた団体です。平成26年度と27年度は、当館が事務局となっています。
会では、毎年1回、博物館業務に対する理解を深め、関係職員の連携を深めるために加盟館を対象に研修会をおこなっており、今年度は、12月19日(金)に愛媛県美術館で開催し、およそ30名の県内の博物館関係者が集まりました。
研修会の内容は、「視覚障害のある人でも楽しめる博物館」をテーマに、大阪府吹田市にある国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎氏に講演を、当館主任学芸員の松井寿氏に事例報告を行っていただきました。
広瀬浩二郎氏

広瀬浩二郎氏

広瀬准教授は13歳で失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学し、同大大学院で文学博士号を取得した後、2001年から国立民族学博物館に勤務され、日本宗教史、触文化論を専門としています。著書に『だれもが楽しめるユニバーサル・ミュージアム』(読書工房)、『さわって楽しむ博物館-ユニバーサル・ミュージアムの可能性-』(青弓社)等があり、視覚障害者でも楽しめる博物館をめざし、日々活動されています。今回の講演では、自身がこれまで行ってきた展示やワークショップ等を通じて、健常者も視覚障害者(触常者)も共に楽しめるミュージアムの可能性について話をしていただきました。
また、松井主任学芸員からは、視覚障害者の方が愛媛県歴史文化博物館を楽しんでいただいた事例(詳細は2013年2月1日~3日のブログ参照)について報告がありました。
松井寿氏

松井寿氏

最後に、愛媛県美術館で1月25日まで開催中の企画展「遊亀と靫彦」展を見学し、研修会は終了しました。
その他、愛媛県博物館協会の活動についてはこちらをご確認ください→愛媛県博物館協会ホームページ