「愛媛・災害の歴史に学ぶ」1 古代の南海地震と伊予

2月 12日 日曜日

歴代の南海地震最古の文字記録『日本書紀』(愛媛県歴史文化博物館蔵)

古代の歴史書『日本書紀』の684年10月14日条に地震の記録が残っています。この『日本書紀』は律令国家が700年代前半に編さんした正式な国の歴史書なのですが、その中に南海地震の発生や四国での被害状況が記されています。

『日本書紀』天武天皇13(684)年10月壬辰条
壬辰。逮于人定、大地震。挙国男女叺唱、不知東西。則山崩河涌。諸国郡官舍及百姓倉屋。寺塔。神社。破壌之類、不可勝数。由是人民及六畜多死傷之。時伊予湯泉没而不出。土左国田苑五十余万頃。没為海。古老曰。若是地動未曾有也。是夕。有鳴声。如鼓聞于東方。有人曰。伊豆嶋西北二面。自然増益三百余丈。更為一嶋。則如鼓音者。神造是嶋響也。

この『日本書紀』の記述は、南海地震に関する文字記録としては最も古いものです。この7世紀後半は白鳳時代ともいわれ、一般にこの地震を「白鳳南海地震」と呼んでいます。この史料の前半部には、壬辰(10月14日)に「大地震」があり、国々の男女が叫び、山が崩れて河があふれて、国や郡の役所の建物や一般庶民の家、そして寺院や神社が破損した。そして人々や動物たちも死傷が多く、数えることができない、と記されています。

そして後半部には具体的な地名が出てきおり、「伊予温泉」が埋もれて湯が出なくなり、土佐国(現在の高知県)では田畑50万頃(しろ)が埋もれて海となったと書かれています。

実は、日本で最古とされる南海地震の文字史料にて、最初に出てくる地名は「伊予」(現在の愛媛県)なのです。「伊予温泉」と書かれていますが、これは今の松山市の道後温泉といわれています。道後温泉は、歴代の南海地震が起きるたびに必ず湯の涌出に支障がでています。ただその後に必ず復旧はしています。1ヶ月後に復旧する場合もありますし、3ヶ月後の場合もあります。近い将来、南海トラフ巨大地震が発生したときには、やはり道後の湯は止まる可能性は大きいことが過去の史料から推察できます。

そして『日本書紀』の記述では「伊予」の次に「土佐国」の被害が記されています。土佐国の田畑50万頃(約12平方キロ)が埋もれて海となるとあります。これは高知県の広い範囲が地盤沈下して、そこに海潮が入ってきて、そのまま陸地に戻らなくなったというのです。

684年当時の古老が「このような大地震は経験したことがない」とも語っているのですから、古代においても被害は未曽有のものだったいうことです。

この『日本書紀』は歴史的事実を書き記すと同時に、古代の神話も叙述されており、ここに紹介した白鳳南海地震の内容も「歴史的事実」、「神話世界の物語」のどちらなのだろうかという疑問があります。しかし、この記述のある天武天皇13(684)年当時は律令制の確立期でもあり、すでに国郡里制が定着し、被害状況は国司から朝廷に報告されるシステムができあがっています。つまり白鳳南海地震に関する確実な「歴史的事実」を語る史料として扱うべきものだといえるのです。

特別展「はに坊と行く!えひめの古墳探訪」開幕!

2月 11日 土曜日

本日、特別展「はに坊と行く!えひめの古墳探訪」が開幕しました!

本展では、愛媛県内の古墳を南予・中予・東予に分けて、24基の古墳を紹介するとともに、県内での古墳研究の始まりについても、W・ゴーランド氏(1842-1922年)・横地石太郎氏(1860-1944年)の業績を写真・古墳出土遺物とともに紹介しております。



また、当館のマスコットキャラクター「はに坊」(趣味は古墳めぐり)が展示資料を分かりやすく紹介するパネルもあります。
県内の古墳について、知っていただけるきっかけにしていただければ幸いです。

会期は4月9日までです。
皆様のご来館をお待ちしております。

特別展「はに坊と行く!えひめの古墳探訪」今週末から

2月 9日 木曜日

週末2月11日(土)から、特別展「はに坊と行く! えひめの古墳探訪」が始まります。現在、展示飾り付けの最終段階。ちょっと準備風景をのぞいてみましょう。
会場入ってすぐにあるのは、チラシにもある明治のお雇い外国人・ゴーランドが調査した今治市朝倉の古墳群。古墳内に写っている人物がちょっと気持ち悪いという声もありましたが、その正体は、明治の初めにゴーランドを案内した現地の人だと思われます。当時ですから、着物で草履ばきはごく普通だったのでは?

次のコーナーの主人公は、この写真の人物。さて、誰でしょう?? ヒントは、今年が生誕150年ということで、ミュージカルも今やっている明治の文豪の代表的小説に出てくる特徴的人物。そう『坊っちゃん』の赤シャツのモデルとなったと言われる横地石太郎氏。ちょうど漱石が松山中学に来た時に教頭だったので、そう言われているのですが、実は、この方、考古学者で、小説の赤シャツとは全くイメージが違って、県内の古墳の調査にも行かれています。詳しくは、ぜひ展示をご覧ください。
ここまでが、プロローグで、次から、南予、中予、東予の順に、代表的な古墳を、当館のマスコットキャラクター「はに坊」がご案内します。

今回の展示を見て、地元にある古墳に足を運んでみられてはいかがでしょうか。また、中学生の皆さんは、歴史学習の初めの方で出てくることなのですが、ぜひ本物の土器や埴輪なども見て、当時のくらしの様子をイメージしていただければ幸いです。
なお、2月10日(金)のNHKの「おひるのたまご」で、11:40頃から電話インタビューの形で紹介いただけるとのことです。
それも見ていただき、ご家族、学校団体、お友達同士で、ぜひ西予市にある歴博にお越しください。週末は天気が若干心配ですが、春はもうすぐそこまで来ていると思います。Coming Soon!

宇和の里は銀世界! でも歴博は通常営業しています

1月 24日 火曜日

昨日1月23日(月)は休館日。ただ、「いやしの南予博」のフォローアップ事業のテレビ番組ロケで、歴博の建物を背景に、レポーター役の松平定知さんがしゃべるシーンを撮影したいとの依頼が入っていました。昨日の朝の南予は雪で、大洲~西予宇和間が通行止めになるなど大変だったみたいですが、なんとかロケも無事できたとのこと。2月4日(土)の15時から「南予歴史回廊」ということで、南海放送でオンエアされる予定だそうです。
今朝も心配していましたが、松山から大洲までは、ほとんど雪のかけらもない状態。ただ、大洲の冨士山トンネルを出るといきなり路肩に雪が。大洲北只ICからは50キロ規制となっており、鳥坂トンネルを抜けると宇和盆地は完全に雪景色。ただ、道路は融雪剤の効果か全く問題なし。無事出勤することができました。
写真は、午前中の歴博の風景。中庭や屋根は真っ白ですが、天気予報によると、この雪も峠は過ぎた模様。歴博は通常どおり営業しています。
テーマ展「松山城下図屏風」と「没後50年永井刀専展」が今週末の1月29日(日)まで。先週の県政広報番組「愛顔のまちかど」(南海放送)でも、寺尾アナから紹介いただいておりましたが、まだご覧になっていない方は、ぜひ足をお運びください。今ならほぼ貸切状態でじっくり観ることができます。
2月11日(土)からの特別展「はに坊と行く! えひめの古墳探訪」は現在、展示資料借受けなどの最終段階。もうしばらくお待ちください。
それから2月21日(火)からは、恒例のテーマ展「おひなさま」が始まります。2月25日(土)・26日(日)には、毎年人気の十二単着付け体験などのイベントもあります。
今年は椿さんも2月の初めで、春が早いのではないかという予測もありますが、ぜひ早春の一日を、ご家族おそろいで歴博へお越しください。スタッフ一同お待ちしております。

れきはく新春公演「伊予万歳」

1月 3日 火曜日

十二の干支豊年踊り

伊予万歳(別府双葉会)

れきはく新春イベントとして、松山市無形民俗文化財「伊予万歳」の公演が行われました。出演団体は別府双葉会のみなさん。11名での上演。

約30分にわたって、会長の平野修さんが解説を交えながら「十二の干支豊年踊」、「花づくし」、「松づくし」の3演目を上演していただきました。

この別府双葉会の伊予万歳は、昭和45年の大阪での万国博覧会に出演したり、平成16年に天皇陛下古稀奉祝行事に招かれ、天皇、皇后両陛下の前で披露したこともあるなど、愛媛県内を代表する民俗芸能として知られています。

万歳はもともと正月の言祝ぎの芸能。観覧された方々の一年の幸せを約束するかのような華麗な舞、踊りでした。

『翼の王国』2017年1月号は愛媛県特集です!

1月 2日 月曜日

ANA機内誌『翼の王国』2017年1月号が届きました。今号の特集は愛媛県。タイトルは「南予民話紀行―トッポ話をおいかけて―」。11頁にわたる大型記事となっています。

主題の「トッポ話」は、「突飛な話」とか「突拍子もない話」が語源とされる南予地方独特の民話で、大げさな話、大ぼらをふく話など、驚きと笑いの絶えない内容となっています。

昨年11月にこの記事の取材に協力し、同行したのですが、当博物館をはじめ、西予市宇和町卯之町の町並み、開明学校、宇和盆地の「わらぐろ」、宇和島市三間町の「うわじま民話の会」、同市津島町岩松の町並みや獅子文六「てんやわんや」が大きく取り上げられています。また、宇和島市の鹿踊や西予市明浜町の河童狛犬、八幡浜市の民話等も紹介されています。

正月1日から1ヶ月、機内に配架されるようです。この期間にANAに乗られる方はぜひご覧ください。

正月は1月2日(月)から開館しています!

12月 25日 日曜日

いろいろなできごとがあった2016年も、残るところあと1週間になりました。歴博は、月曜日が休館日ということもあって、明日26日(月)から一足早く年末年始の休みに入らせていただきます。今年1年のご愛顧、誠にありがとうございました。
年明けは、正月2日からの営業です。お正月らしく、羽子板やコマをつくったり、絵馬を描くワークショップのほか、れきはく謎解きラリー「失われた『はに坊』のココロを取り戻せ!」などもやっていますので、初詣帰りに、ご家族おそろいでお立ち寄りいただければ幸いです。1月3日には、おめでたい「伊予万歳」の公演もあります。
展示の方は、常設展示のほか、テーマ展「松山城下図屏風」と「没後50年永井刀専展」をやっています。

ちょんまげ姿がトレードマークの永井刀専氏。その風貌からしても、いかにも職人という感じですが、新聞の題字から、風刺漫画、それに商品広告にスタンプ、さらには道後温泉などの版画まで、実にいい仕事をしています。今回は、没後50年ということで、永井刀専の職人技の一端を、文書展示室でご覧いただけます。

企画展示室では「松山城下図屏風」を今年もお披露目。平成25年に新たに発見され当館で所蔵しているもので、三之丸御殿があり、御幸寺の横に千秋寺が描かれていることから、元禄・宝永期(1700年前後)の松山城下を描いたものだということがわかっているそうです。まだ、ご覧になっていない方は、ぜひ一度じっくりと観られて、現在の松山との比較をしてみてください。私が印象に残ったのは、堀端から中ノ川にかけては今の市街地の区画ができあがっているのに対し、中ノ川から石手川にかけてや、城北の今の愛媛大学や日赤病院があるあたりには何もないということでした。
また、吉田初三郎が描いた昭和の松山の鳥瞰図も展示していますので、見比べてみてください。それから2017年に生誕150年を迎える正岡子規の実家の図面もあります。
なお、展示をご覧いただいた方には、レストランでぜんざいのサービスがありますので、あったまってお帰りください。正月2日、3日限り、なくなり次第終了です。
それでは、2017年も歴博をよろしくお願い申し上げます。

テーマ展「松山城下図屏風」「没後50年 永井刀専展」オープン

12月 22日 木曜日

  会 期
平成28年12月20日(火)~平成29年1月29日(日)

「松山城下図屏風」は紙本著色の四曲一双の屏風で、縦1m80cm、横6mを超える大画面に、松山城と城下町を西方上空から俯瞰して描かれています。
本テーマ展では、「松山城下図屏風」に加えて、松山城主であった加藤家、蒲生家、久松松平家に関わる資料や松山城の絵図を取り上げ、城下の変遷を辿ります。また、武家屋敷、町屋、寺社を描いた絵図も展示し、屏風の描写と比較することで、「松山城下図屏風」が細部にいたるまで写実性を備えていたことを紹介します。
約300年前にタイムスリップした気分で、「松山城下図屏風」の世界をお楽しみください。

永井刀専(1895~1966)は、松山でハンコ屋を営んでいた人物です。しかし、ハンコだけでなく多彩な分野で活躍しました。今回の展示は、新聞題字・風刺漫画・商業デザイン・刀専版画の4構成からなっています。刀専は、『海南新聞』や『愛媛新報』などの題字、大正から昭和初期における政党の争いを中心とした風刺漫画のほか、土産や名産などの商業デザイン、松山城・道後温泉などの版画を数多く遺しています。
刀専は、髪を結って櫛でとめていたため「ちょんまげの刀専さん」と呼ばれました。「ちょんまげの刀専」は、彫刻刀によって新たなデザインを生み出すとともに、歴史や文化を後世に遺した人物です。ぜひ、刀専の幅広い才能をご覧ください。

文書展示室
刀専の写真と使用していた机

風刺漫画
民衆の火の上で踊る政友会と憲政会
政友会の高橋是清(大正10(1921)~大正14(1925)総裁)と憲政会の加藤高明(大正5(1916)~大正15(1926)総裁)が民衆の熱を感じている。普通選挙の熱であろうか。大正13(1924)年に革新倶楽部の犬養毅と護憲三派が結成され、男子普通選挙法が成立する。

「えひめのまつり」子ども絵画展やってます!

12月 10日 土曜日

12月の歴博は、特別展も閉幕し、紅葉も終わりに近づき、静かなたたずまい。そんな雰囲気を吹き飛ばすような元気な子どもたちの絵が、エントランスホールに飾り付けられました。今日から第8回目となる「えひめのまつり」子ども絵画展が始まっています。


先日、特別賞、優秀賞を決める審査会があったのですが、東は四国中央市から南は愛南町まで、まさに県下各地域から、小学生の皆さんが愛媛の祭りをテーマに描いてくれた絵が730点あまり集まりました。それらの絵を学年ごとに並べて、まず6人の審査員が2点くらいずつ印象に残った絵をピックアップ。次に、一次選考した絵の中から、さらに4~5点にしぼって、特別賞1点と、優秀賞2点を各学年ごとに選ばせていただきました。
歴博では、今年春に特別展「愛媛・お祭り博覧会2016」を開催したのですが、絵を並べてみると、東予の太鼓祭りやだんじり、南予の牛鬼や鹿踊り、中予の獅子舞など、県内各地の祭りの特徴が、見事に表現されています。そして、祭りに参加している子どもたちの表情が実にいきいきとしていて、楽しそうな雰囲気が漂っています。子どもたちが地域の祭りや伝統行事に関わり、やがて自分たちが担っていくことが、地域を守り、次の世代に引き継いでいくことだとつくづく感じた次第です。
ご指導いただいた先生方、そして絵を描いてくれた子供さんたち、本当にありがとうございました。来年2月5日(日)まで展示していますので、冬休みなどを利用して、ぜひご家族で観に来ていただければ幸いです。
ついでに、常設展示室1階には、愛媛県内各地の祭りの様子を、本物の太鼓台、だんじり、神輿、牛鬼なども交えて展示していますので、見て帰っていただければと思います。
なお、12月20日(火)からは、テーマ展「没後50年 永井刀専展」と「松山城下図屏風展」が始まります。永井刀専は、愛媛における広告図案・商業デザイナーの先駆者で、おもしろい風刺画もたくさん描いています。松山城下図屏風は、平成25年に新たに発見され当館で所蔵しているもので、まさに鳥の眼で江戸時代の松山城下を俯瞰して描かれています。今回は、当時の武家屋敷や町屋、寺社を描いた絵図なども一緒に展示しますので、ぜひ見比べてみてください。ただ今、展示飾り付けの真っ最中。Coming Soon!
そして、お正月は2日から開館していますので、南予に里帰りされた皆様、おせちに飽きたら歴博にいらっしゃってください。あったかいぜんざいをご用意してお待ちしております。

「れきはく友の会」現地研修会に参加して

11月 22日 火曜日


歴博には、「会員が歴博を積極的に利用することにより、愛媛の歴史及び民俗に親しみ、教養を高め、会員相互の親睦を図るとともに、博物館事業に協力することを目的」とする「友の会」の組織があります。
先日、天候の関係で2回延期となった友の会の現地研修会「四国西予ジオパーク巡り―三瓶編―」に参加しましたので、その日の様子をレポートします。案内はジオガイドで、友の会会員でもある地元・三瓶の宇都宮とみ子さん。
9時に歴博の駐車場に集合し、2台のマイクロバスに分乗して、まず向かった先は、宇和町岩木にある三瓶神社。なぜ、三瓶の海も見えない山の反対側に三瓶神社があるのか? その謎を歴博の大本学芸員が説明してくれました。元々は、三つの瓶が流れ着いた所に神社が建てられたが、船の転覆事故が相次ぎ、むしろ海の見えない所の方がよいのでないかということで、山の向う側の宇和町に社殿を移したとのこと。神社の石段の両側にある寄進者の名前を見ると、三瓶町一帯の地名の方が圧倒的に多く、いかに深く信仰されていたかがよくわかりました。また、今も50年に一度、神様が三瓶の地に帰る「還幸祭」が催されているとのことです。
続いて、我々は須崎海岸へ。須崎観音の所から階段を下りて、まさに海岸線に沿った小道を行くと、約4億年前の縦じまの地層が見える岩壁が続きます。同行してくれた西予市ジオパーク推進室の中村千怜さんによると、ここの地質は凝灰岩だそうです。縦じまは所々ずれており、その時代に大規模な地殻変動があったことがわかります。突端にある通称「マンモス岩」。先日の愛媛新聞でも大きく写真が掲載されていましたが、ここに立つと地球の歴史の中で、人類の歴史なんてほんのわずかだということを改めて感じさせられます。


続いて、昼食場所の「みかめ本館」へ。お昼は「アジめし」。宇和島風の鯛めしと似ていて、奥地湾で獲れたアジの刺身をタレに漬け込んだものを、ごはんの上にのせていただきます。初めてでしたが、3杯もおかわりしてしまいました。
昼食後、「潮採館」で地元の物産を見てから、「朝立会館」へ。県の民俗文化財にも指定されている「朝日文楽」の上演会場として昨年オープンした施設です。朝日文楽保存会の方のお話を聴きましたが、3人で扱う人形浄瑠璃の世界は奥が深そうです。


館内には、名工・天狗久が作った人形の頭や、今作れば数百万円はかかる人形の衣装など貴重なものが保存されています。また、大きさの違う4段の枠に襖絵を差し込んで、遠近法により千畳敷の奥行きを感じさせる「八段返し」と言われる舞台装置は圧巻です。
なお、11月23日(水)勤労感謝の日の午後に、歴博において、県内5団体による「文楽合同公演大会」が開催されます。有料(当日:千円)ですが、興味のある方はぜひ!!
現地研修会の最後は、「さざえが岳」。岩場にサザエがついていたからという説と山の形がサザエに似ているからという2説があるそうですが、ここの岩は「チャート」という非常に硬い地質。山の上からは、奥地湾が望め、なかなかのビュー・ポイントでした。
今回の現地研修会の内容は、「着地型観光プラン」として旅行社にも十分売り込めるものだと思いました。
西予市からもジオパークについて、歴博からのフォローを期待されているところですが、ちなみに、11月26日(土)には、西予市主催のジオパーク学習会が、野村町惣川のかやぶき民家「土居家」周辺で行われ、当館の学芸員が講師を務めます。
こんな楽しい現地学習会のほかに、少し遠くへの研修旅行(今年は村上水軍博物館と大三島)や歴博の展示解説会などのご案内が来るほか、定期的なクラブ活動も行っている「友の会」に、あなたも入ってみませんか? 年会費3千円ですが、十分もとが取れると思います。