企画展「四国へんろの旅―絵図・案内記と道標―」の関連講座を行いました。その様子を紹介します。
(1) 喜代吉榮徳氏(元早稲田大学非常勤講師) 「へんろ石は語る」 3月4日(日)13:30~15:00
喜代吉先生自らが採集した拓本やスライドをもとに、真念、武田徳右衛門、照蓮、政吉、中務茂兵衛らの遍路道標(標石)の歴史とその特徴、また、遍路道標石に先駆けて存在する町石や、柳水碑、四国三恵碑、臼井碑などのへんろ石の存在について紹介されました。
参加者からは「道標とへんろ石の違いについてわかった」「石自体を学ぶ機会がなかったので良い勉強になりました」「単なる石の中に沢山の人の意思が何百年も生き続いていることに感激した」などの感想がありました。

「へんろ石は語る」講義風景
(2) 滝口伸一氏(今治明徳短期大学客員教授) 「バスツアー 四国遍路の元祖・衛門三郎ゆかりの地を訪ねて」 3月10日(土)9:00~17:00
博物館からバスに乗り、松山市内にある衛門三郎ゆかりの史跡を見学しました。伝承では、衛門三郎は最初のお遍路さんとなった人物として知られています。最初に、46番浄瑠璃寺の門前にある老舗の遍路宿・長珍屋さんで、滝口先生から、衛門三郎伝説の概要、お接待雑学、今日の見学コースの見どころについて説明がありました。
長珍屋さんで昼食後、47番八坂寺から実際に遍路道を歩き、土用部池堤防にある県内最古の遍路道標、衛門三郎の屋敷があったとされる文殊院、衛門三郎の亡くなった8人の子どもの墓と伝えられる八ツ塚などを訪れました。その後、バスで移動し、納め札の始まりとされる伝承がある札始大師堂を見学しました。

文殊院へ向けて、へんろ道を歩く参加者たち

八塚を見学する参加者たち
最後に、衛門三郎ゆかりの51番札所石手寺を訪ねました。宝物館で衛門三郎が息をひきとる際に弘法大師が手に握らせたと伝えられる玉の石などを見学しました。実際にへんろ道を歩きながら、衛門三郎伝承の史跡を巡る今回のバスツアーは、参加者にとても好評でした。
企画展「四国へんろの旅―絵図・案内記と道標―」4月8日(日)までとなります。開催期間も残すことあとわずかです。
当館収蔵の四国遍路資料に加え、一般に公開されることが少ない個人所蔵の四国遍路の絵図や案内記、遍路道標、アート作品など、四国遍路に関する貴重な資料を多数展示しています。この機会に是非ご覧ください。お見逃しなく!
企画展「四国へんろの旅―絵図・案内記と道標―」詳しくは↓
http://www.i-rekihaku.jp/exhibition/index.html