開催中!「異界・妖怪大博覧会」19―九尾の狐―

2007年8月25日

これは『怪物画本』(香川大学図書館蔵)に描かれた平安時代の女官「玉藻前(たまものまえ)」で、正体は九尾の狐(尻尾が九本に分かれている狐)とされる。県内でも伊予稲荷神社に、明治時代初期に奉納された九尾の狐の尻尾と伝えられる資料が伝存している。

もともと、九尾の狐は古代中国で、后に化けたが処刑されて体が飛散し、日本には奈良時代に遣唐使の吉備真備を惑わして来日したという。

平安時代、玉藻前という女性に化けて、宮中で仕えて上皇に寵愛されるが、陰陽師が正体をあばき、宮中から逃亡する。数年後、那須(栃木県)に現れたが討伐され、九尾の狐は巨大な毒石(殺生石)に姿を変える。その石は後に各地に飛散し、九尾の狐伝説は全国各地に広まったとされる。