秋の特別展「伊予の城めぐり」にさきがけて、エントランスホールにてロビー展「伊予の中世城跡をめぐる」がオープンしました。先日その設営作業を実施し、本展示の開幕には少し早いですが、プレ展示ということでちょっと早めにご覧いただけます。
伊予に点在する中世の城跡の内、いくつか主要なものについて、写真パネルによって紹介した展示で、近隣の関連史跡を合わせて紹介したものもあります。
高さや間隔を測りながら設置されていきます
どんどん出来上がっていきます。
「お城」は、石垣・水堀・天守閣など壮麗な構造物を備えたものばかりではなく、戦国時代までの城のほとんどは地面そのものを加工して築かれ、地表面があらわな状態が普通で、建物も簡素でした。山頂・尾根を削平(さくへい)したり、空堀(からぼり)を掘ったり、土塁(どるい)を盛ったりした土の城で、現代において往時の姿が一目で分かるような城はほとんどありません。森に包まれ、あるいは崩壊や開発が進み、一見ただの山にしか見えないものがほとんどです。
実はそうした中世の城の方が圧倒的に数が多く、無数に存在します。身近なところに何気なく残る史跡について、少しでも関心を持っていただけたらと思います。
ロビー展ですので、エントランスホールという無料ゾーンに設置しています。是非一度足を運んでみてください。