戦国展情報 歴博に野間馬がやってくる!

2007年10月13日

野間馬 (野間馬保存会提供) 
野間馬(野間馬保存会提供)
  
 野間馬って知っていますか?日本古来の馬の種類である在来馬が、なんと愛媛にいるんですよ。野間馬は在来馬8種類のうちの1種類に認定されています。江戸時代に今治市の乃万地方で飼育されていました。「戦国南予風雲録」展に合わせて、11月18日日曜日、野間馬が歴博にはるばる今治からやってきます。
 最近は馬をみかけることは少なくなりましたが、戦国期には、農耕、運搬、そして戦などに大活躍でした。時代劇では脚が長くてスマートな大きな外来種の馬が出演していますが、実際には、背も低く、ずんぐりした体形の在来馬でした。お隣の土佐には、土佐駒という小さな体高の馬が飼育されていて、小さくて脚が丈夫な土佐駒は、山間部が多い土佐で大活躍していたとされていますが、今は絶滅しています。山間部の多い南予でも、こうした小さな馬が活躍していたことでしょう。
 このイベントで野間馬に乗れるのは、体重50kg以下の小学生6年生までになりますが、この機会に近寄って野間馬を見てください。側対歩という、側面の前脚と後脚が同時に出る脚の運び方が見られるかもしれません。この走り方は、上下のゆれが少なくなり、馬上で弓を引くのに適していました。
 ぜひこの機会に、野間馬に親しんでみてはいかがでしょうか?
皆様のご来館をお待ちしています。