開催中!「戦国南予風雲録」-藤堂高虎の寺社造営「伊吹八幡神社棟札/絵馬」-

10月 20日 土曜日

 藤堂高虎は、文禄4(1595)年に板島(宇和島)入封してから慶長13(1608)年に津へ移封されるまで、南予をはじめ伊予の地を支配したことはよく知られています。その13年の間、領主として領内の発展に尽くしたことはいうまでもないことですが、その中には寺社の再建・復興もありました。ここでは、高虎の南予での寺社造営の様子がうかがえる、伊吹八幡神社(宇和島市)の棟札と絵馬を紹介します。


伊吹八幡神社棟札(伊吹八幡神社蔵)

 藤堂高虎が、慶長12(1607)年に伊吹八幡神社(宇和島市)社殿を再建した時の棟札。表には「中興江州(近江国)浅井郡小谷住人藤原朝臣藤堂和泉守」と、藤堂高虎が中興した旨が明記されています。裏には造営米200石、同鉄280貫目との費用の記述もあります。なお、これと同時に絵馬3枚が奉納されており、以下に紹介します。


絵馬「橋弁慶」(伊吹八幡神社蔵)


絵馬「鷹図」(伊吹八幡神社蔵)

 上の二枚は一組のもので、弁慶と牛若丸の五条橋のシーンを描いた「橋弁慶」。下のもう一枚は鷹の図。「慶長十二年丁未六月吉日」という年記銘が入っているが、年記銘のある絵馬としては、県内最古のものになります。