開催中!「戦国南予風雲録」-朝鮮鐘(国指定重要文化財)-

10月 24日 水曜日


銅鐘(国指定重要文化財:出石寺蔵)

 金山出石寺(きんざんしゅっせきじ)は、出石山(いずしやま)山頂にある四国霊場番外札所として知られています。その出石寺には国指定重要文化財の銅鐘が伝わっています。
 高麗(こうらい)王朝時代(918年~1392年)の朝鮮半島で作られた銅鐘。下部には、両側に椅座天人像を配した仏の座像という優雅な紋様が鋳出されています。伝承では藤堂高虎が朝鮮出兵の際に持ち帰ったものを出石寺に奉納したともいわれますが、仏教信仰に基づき大陸から輸入されたものの可能性もあり、実際のところは定かではありません。総高890mm、口径557mmとやや小ぶりの鐘です。
 この銅鐘、さすがに重さまでは量っていませんが、当然相当な重量です。それを今回、標高800m余りの出石山の山頂に位置する出石寺からお借りして、輸送し、展示しています。寺までの経路は八幡浜・大洲・長浜各方面からの道がありますが、どれも細く険しい道。それをトラックでのぼるのも大変でしたが、到着後には吊ってある銅鐘を取り外す作業。これもなかなか苦労しました。美術品専門業者の方の知恵と経験に基づく鮮やかな技でなんとか下ろし、そして厳重な梱包、積み込みにいたりました。所要時間2時間くらいかかる大仕事でした。


厳重な梱包!

 博物館まで輸送後も、大勢の人数が集まって展示室まで移動し、設置した展示台の上へなんとかセッティングを完了させました。


現在の展示風景(上からバッチリ観察できます)

 普段は吊ってある銅鐘のため、下から見上げることしかできません。けれども、会期中は間近で、しかも上から見ることができるので、普段見れない竜頭などの上部の様子をよく観察できます。是非一度ご覧になってみてください。