写真でみる昭和の暮らし2 台所の変化

2008年5月18日

 村上節太郎は内子町平岡にあった実家と松山市南町にあった自宅、両方の台所を撮影しています。まず、昭和36年撮影の実家の台所から。

古い台所(昭和36年)

 調理をする女性の背後には、食物の煮炊きに使うカマドが見えます。セメントの流しに土間の古いタイプの台所です。脚付きのまな板の上では、茄子が調理されています。

タイルの台所(昭和36年)

 一方で、昭和36年に撮影された自宅の台所は、清潔感のあるタイル貼りの流しになっています。そして、写真をよく見ると、水道の蛇口の脇に「ワンダフル」と書かれた洗剤が置いてあることに気づきます。これはおそらく、花王が家庭用洗剤として昭和33年に新発売した「ワンダフルK」ではないかと思います。食器の油よごれを落とし、生野菜についている回虫や農薬を洗い流す家庭用洗剤がこの頃に登場、たちまち普及していきました。

ダイニングテーブル(昭和44年)

 もう1枚は昭和44年に撮影されたもの。実家のちゃぶ台に対して、自宅ではダイニングテーブルで食事をしていたことが分かります。またこの頃、村上家の台所にはガス湯沸かし器が導入されています。台所の写真を時系列に並べることで、快適なキッチンへという暮らしの変化が見えてきます。