特別展江戸考古紹介(26) 武士が使った明りの道具

11月 27日 木曜日

県民館跡地出土灯明具
県民館跡地出土灯明具(愛媛県教育委員会蔵)

 江戸時代には、今のように明るい電灯はないため、夜は真っ暗でした。そこで必需品だったのが灯明具です。蝋燭は高価でしたので、使用することは稀でした。おもに菜種油などに灯心をつけて明りを灯すための灯明皿が松山城三之丸の武家屋敷からたくさん見つかっています。土器などの素焼きの皿が用いられましたが、表面に釉薬を掛けて油をもれないようにした陶器の灯明皿も作られるようになりました。油徳利には、注口から漏れた油を再度回収できるように肩部に突帯をつけた工夫がなされています。
 灯明具は需要が高く、砥部焼や西岡焼の窯でもさまざまな灯明具がつくられていたことが窯跡資料からわかってきています。

 11月29日(土)には、大本敬久学芸員による特別展関連講座「灯りと暮らしー火の歴史と民俗」を開催しますので、ぜひご参加ください。