引き続き、現在開催中の企画展「えひめ発掘物語2&絵で見る考古学」で展示中の県内の遺跡復元画の取材の様子をご紹介します。
今年1月のある日、雨の降る中、西条市早川にある半田山遺跡(跡地)の現いよ西条ICを訪れました。この遺跡は、松山自動車道建設の際に発掘調査された弥生時代中期末~後期(約2000年前)の集落遺跡です。
この遺跡の特徴は県内でも数少ない弥生時代のムラ(集落)の様子が具体的にわかることです。遺跡全体では23棟の住居跡や25棟の倉庫跡などが見つかっています。
常設展示の歴史展示室1でも原寸の復元住居と集落復元模型・出土遺物を紹介していますが、この遺跡が立地する瀬戸内海・燧灘(ひうちなだ)を臨むムラであることが表現されていませんでした。

早川氏には、この遺跡の立地とムラの生活の様子を復元していただくことにしました。

この日は、最後にいよ西条ICを見下ろす場所に到着しましたが、あいにくの天候で瀬戸内海どころか、近隣の景観も見ることはできませんでした。
数日後、写真撮影のため、何回かこの場所を訪れましたが、黄砂が降っていたり、曇っていたりと、快晴の日は中々ありませんでした。(公務で来ることができなかったのでかなり高速道路代はかなりかかりました。)
スケッチの考証の最終段階に一番の天候の日があり、漸く快晴の瀬戸内海を臨むことができ、原画の作成にも間に合うことができました。

完成作品は、展示室でご覧ください。