「歌舞伎・文楽展」 市川團十郎の弁慶(勧進帳)

7月 18日 土曜日

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資料名:勧進帳(歌舞伎十八番之内) 国立劇場所蔵

歌舞伎十八番を制定した七代目市川團十郎(のち五代目市川海老蔵)が、嘉永5(1852)年9月に河原崎座で演じた武蔵坊弁慶です。この時の上演は、一世一代のものと銘打って行われました。歌舞伎十八番は、七代目市川團十郎が、市川家の芸として制定したもので、主人公は「荒事(あらごと)」が多く見られます。七代目團十郎は、天保3(1823)年に息子に八代目を襲名させ、自分は五代目海老蔵と改名しました。

この錦絵の右側には、次のような記述があり、代々の市川團十郎の紹介をしています。

「元祖市川段十郎は、慶安4年生まれ。幼名は海老蔵。改めて団十郎と号す。筋隈を工夫、荒事の根元である。ニ代目は、武道、太刀打、和事、立役、所作を始める。三代目より角鬘、濡事、丹前、四代目より実悪が始まる。五代目、六代目団十郎も相伝し、これは成田山(新勝寺)のご利益、大江戸ご贔屓の御恵、冥加で、至極ありがたいことである。慶安4年から今の嘉永5年までの約200年、代々相続している。河原崎座にて、歌舞妓狂言組十八番之内勧進帳を興行する。」

江戸時代の市川團十郎家の歴史を物語る上で、貴重な資料ですし、迫力もあり、見ていて惹きこまれる資料です。