
この写真は天狗久の製作した文楽(人形浄瑠璃)のかしらです。本名吉岡久吉(ひさよし)。阿波人形浄瑠璃で最も著名な人形師です。安政5(1858)年~昭和18(1943)年。阿波の国府町和田に住む。江戸で人形頭の彫りや京都で人形の塗りを学んだ人形富(にんぎょうとみ)に16歳で弟子入り。舞台で人形を目立たせるために頭を大型化しました。そのため頭の材料を桧(ひのき)から桐(きり)に変えて人形の重さを軽くしました。また、目にガラス玉を使って、目の輝きを表現したのも天狗久の業績です。愛媛のすべての文楽保存会に、この天狗久の製作した人形頭が保存されて、現在も舞台で使われています。そして今回の展示では、天狗久の作品を25点、展示しています。
(写真は俵津文楽保存会蔵・撮影は当館友の会会員の兵頭盡靖氏)
