当館所蔵の「百鬼夜行絵巻」に描かれた「妖怪」シリーズの第7回目。
この「百鬼夜行絵巻」は、縦37センチ、幅(全長)11メートルの寸法です。7月10日からの企画展「異界・妖怪大博覧会」では、何とかガラスケースで11メートル幅のスペースを確保して、全場面を展示します。(なお、今回、紹介する妖怪は、絵巻の終盤部分に描かれているものです。)
17 馬具の妖怪
顔の形は、馬具の一種である鐙(あぶみ)。乗馬の際に足を踏み掛けるための道具である。馬の背に固定する鞍(くら)も見える。よく見ると足は馬の足だ。
18 謎の赤い妖怪
異様な形の赤い妖怪。前足だけしかない。小さい尻尾のようなものも見える。赤い布を全身に覆っているのか、それとも本来の姿なのか不明。