「瀬戸内の近世城郭」の展示資料2 今治城

2019年11月2日

特別展「瀬戸内ヒストリア―芸予と備讃を中心に―」のⅣ章「瀬戸内の近世城郭」の展示資料リストを掲載します。第2回目は今治城。

幕府隠密今治城見取図(寛永4年) 伊予史談会蔵

正保今治城絵図〔出力展示〕(正保年間) 今治城蔵

今治藩領大絵図〔出力展示〕(天保3年頃) 当館蔵

今治城挿絵『愛媛面影』巻2(明治2年頃) 当館蔵

今治城古写真 半井梧菴撮影〔パネル展示〕(慶応3年) 5点 個人蔵・当館保管

今治城浜手外郭の石垣写真〔パネル展示〕(昭和10年代) 当館蔵

今治城のコーナーの見どころは、初公開の「今治藩領大絵図」。今治藩領のうち越智郡陸地部の30カ村近くが描かれた絵図で、縦235㎝、横650㎝。その巨大な絵図をほぼ原寸大で出力して展示しています。絵図の南東端には、今治城が描かれています。天保3年頃に測量して作成されており、当時の今治城の姿が正確に捉えられています。今治藩の船を繋いだ船蔵の様子がよくわかるほか、中堀と外堀の間にあった藩主別荘の松之本花園が姿図になっているのも興味深いところです。出力展示なので、展示ケース越しではなく、目と鼻の先でその細かい描写をお楽しみいただけます。展覧会終了まであと3週間余り。お見逃しなく。

今治藩領大絵図(今治城部分)