展示案内新常設展示

新常設展示

密●空と海-内海清美うちうみきよはる

〈2018年9月15日より展示更新〉

 愛媛県歴史文化博物館では、平成24年度に、高い芸術性で国際的評価を得ている和紙彫塑家・内海清美氏の作品を展示する新常設展「密●空と海」を開展し、弘法大師空海の生涯を紹介しています。
 平成24年から3年間は幼年期から青年期までの9場面を展示し、平成27年から3年間は高野山金剛峯寺の建立など、空海の活躍を紹介する後半生10場面の展示をしました。
 平成30年9月15日(土)からは艱難の遣唐使、大唐長安、など、空海の活躍を紹介する名場面9章の展示をします。作品には内子町や四国中央市など四国の伝統的な和紙が用いられ、さらには音響やLED照明により魅力的な展示空間を演出しています。

内海清美うちうみきよはる氏 略歴

和紙彫塑家。1937年東京生まれ。1956年早稲田実業学校卒業。1965年東京芸術大学工芸科卒業。プロダクトデザイナー・デザイン学校講師として活躍。1978年世界クラフト会議日本クラフトコンペ入賞。以降、和紙人形作家として活動する。和紙人形作品の全国巡回、海外への出品などを行い、国内外で活躍し、高い芸術性から国際的評価を得ている。東京芸術大学工芸科卒業。「観●平家」、「密●空と海」、「艶●源氏」展を全国巡回。2000年には「観●平家」パリ展(日本文化会館)、オランダ展(国立博物館)出品。現在、三重県の伊勢神宮門前町の「おかげ座 神話の里」て日本神話の作品を展示中。

内海作品と愛媛

内海清美氏の作品は、ステージに多数の人形を配置し、その人形群が生み出す造形空間と物語性を追求しています。人形という「立体」要素と背景による「絵画」要素の組み合わせによる「新しい空間芸術」の表現です。一般に鑑賞用人形は一体ないしは二体ですが、内海清美氏は和紙人形の群像化により絵巻物のドラマ性の立体次元化を図り、三次元空間の鑑賞視点を取り入れ、物語性の拡大や無限の広がりを試みています。使われている和紙は四国産です。人形の顔は高知伊野の雁皮紙、衣装の大半は愛媛五十崎の楮紙(大洲和紙)、僧侶の袈裟は四国中央市川之江の塵入り工芸紙、背景の和紙タイルは徳島の阿波和紙が使用されています。