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テーマ展「よろいかぶと」

 日本では、むかしからさまざまな戦いがくり返されてきました。「よろいかぶと」は、戦いのとき、矢や刀などの攻撃から自らの体を守るための武具です。
 この展示では、端午の節句にあわせ、江戸時代の大名家に伝わった「よろいかぶと」を中心に、武具に関連する資料を展示します。端午の節句に「よろいかぶと」などを飾ることは、わざわいから身を守り、子どもの健やかな成長を祈る習わしとして江戸時代から広まりました。この機会に、貴重な「よろいかぶと」の数々をご覧ください。

展示概要

会場
愛媛県歴史文化博物館 考古展示室
会期
2023年4月15日()~6月18日(
開館時間
午前9時~午後5時30分(展示室への入室は午後5時まで)
観覧料
大人
(高校生以上)
65歳以上 小・中学生
540円[440円] 280円[230円] 無料[無料]
※[ ]内は20名以上の団体料金
※未就学児は無料
休館日
開館日カレンダーをご確認ください。

緋色段塗二枚胴具足(松山藩主松平定功所用)

江戸時代中期/当館蔵
鎧を入れる櫃に「定功公光輝院様」と貼り紙があることから、松山藩7代藩主松平定功(享保18(1733)年~明和2(1765)年)の「よろいかぶと」と考えられます。胴をはじめいろいろな部分が、赤色・銀色・黒色・金色の漆で塗り分けられており、大名が持つにふさわしく見た目にも華やかな作り。

赤糸威胸白二枚胴童具足(大洲藩主加藤泰恒所用)

江戸時代中期/当館蔵
大洲藩3代藩主加藤泰恒(明暦3(1657)年~正徳5(1715)年)が元服する際に製作された「よろいかぶと」。全体的に赤と白を基調とし、白檀塗をほどこすなど凝った作りで、吉祥紋を配した陣羽織も付属。

紺糸威桶側二枚胴具足(大洲藩主加藤泰興所用)

江戸時代前期/如法寺蔵・当館保管
大洲市指定文化財
大洲藩2代藩主加藤泰興(慶長16(1611)年~延宝5(1678)年)が、寛永14(1637)年に島原の乱が起こった際、出陣するために用意した「よろいかぶと」。兜と陣羽織には鵜の羽毛が植え込まれており、個性的な作り。