展示案内特別展・テーマ展 詳細

テーマ展「今治平野の古墳文化」

 高縄半島の東部、燧灘に面する今治平野には約600基の古墳があるとされています。1960年代から開発行為に伴う発掘調査が行われ、記録保存が行われた古墳が数多くある一方、発掘調査を行われずに消失した古墳もあります。当館では、1966・1967年に発掘調査が行われた相の谷1号墳出土資料の調査研究を2003年から継続して行っています。
 本展では、その後、近年に至るまで、記録保存として発掘調査が行われた古墳を前期・中期・後期に分けて、当館の保管資料を中心に紹介します。また、現存する相の谷古墳群の環境整備を2010年から継続して行っている地元のボランティア団体「しまなみ海道周辺を守り育てる会」の活動も紹介します。
 本展を通して、今治平野の古墳文化を再発見していただくとともに、県内最大の前方後円墳である相の谷1号墳の今後の保存についても考えていただく機会となれば、幸いです。

展示概要

会場
愛媛県歴史文化博物館 考古展示室
会期
2023年7月19日(水)~11月26日(
開館時間
午前9時~17時30分(展示室への入室は17時まで)
観覧料
大人
(高校生以上)
65歳以上 小・中学生
540円[440円] 280円[230円] 無料[無料]
※[ ]内は20名以上の団体料金
※未就学児は無料
休館日
開館日カレンダーをご確認ください。

展示構成

  • 弥生墳墓の系譜
  • 前方後円墳の出現
  • 鉄器を副葬する古墳
  • 横穴式石室の導入
  • 古墳を保存し、未来へつなげる ―しまなみ海道周辺を守り育てる会の活動―

主な展示資料

相の谷9号墓出土破鏡
相の谷1号墳調査時写真

(正岡睦夫氏撮影)

相の谷1号墳出土円筒埴輪
相の谷1号墳出土獣紋鏡

(ダ龍鏡)

別名一本松古墳出土内行花文鏡

(X線写真)

高橋仏師1号墳出土鶏形埴輪
高橋仏師1号墳(1号主体)出土
鉄製楕円形鏡板付轡
法華寺裏山古墳出土耳環

関連講座

2023年10月29日(
13:30~15:00

考古講座
今治平野の古墳文化を探る 講師 … 冨田 尚夫(当館学芸員)

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