‘常設展おすすめ情報’ カテゴリーのアーカイブ

テーマ展「懐かしの鉄道展」開幕

4月 24日 水曜日

4月23日(火)にテーマ展「懐かしの鉄道展」が文書展示室で開幕しました。昨年度の夏も鉄道に焦点を当てた特別展「GO GO TRAIN!」を開催しましたが、その後寄託いただいたNゲージや当館が所蔵する吉田初三郎の「鉄道旅行案内」などの歴史史料を含め、約100点を展示しています。展示室はコンパクトですが、新たな視点も加えた鉄道展となっています。

展示構成

1.描かれた鉄道  「鉄道旅行案内」2巻 「松山道後名所図会」(拡大)

  鉄道が松山に延伸した昭和2年の様子を吉田初三郎の独特な鳥瞰図で御覧下さい。

2.鉄道玩具    ブリキの鉄道玩具、電流や電池で動く鉄道玩具

  5/3(金)~6日(月)の開館時間には、電池で動く鉄道玩具を走行させます。

3.鉄道雑誌    「鉄道ジャーナル」

  瀬戸大橋の開通や四国の新型特急を取り上げられているほか、全国の有名な鉄道が表紙を彩っています。

4.Nゲージ    181系特急 185系特急 2000系特急 8000系特急等

  四国の歴代特急・アイランドエクスプレス・サンライズエクスプレス・121系電車などを、軌間9㎜の精巧な鉄道模型の世界で御覧下さい。

  本展を機会に愛媛の鉄道史に興味をおもちいただくとともに、さらには交通史と地域史に関心をおもちいただければ幸いです。

   

描かれた鉄道コーナー 

Nゲージコーナー

 本展の期間は、6月9日(日)までです。常設展示観覧料で御覧頂けます。

なお、現在企画展「民具王国」(特別展観覧料必要、常設展示観覧料との共通券も有り)

テーマ展「常設展示室にある復元住居の遺跡」(常設展示観覧料必要)も開催中です。

片山内福間遺跡-今治平野の中世集落-

4月 19日 金曜日

 前回の考古展示室のテーマ展紹介では、「半田山遺跡」を取り上げましたが、今回は考古展示室に入って左側のゾーンに展示している「片山内福間遺跡」について見ていきたいと思います。

 片山内福間遺跡は、今治市内南西部(今治市片山)に位置し、国道196号線の改良工事に伴い、1982年に発掘調査が行われた遺跡です。
 発掘調査の結果、掘立柱建物やそれに付随する柵、井戸、土坑等が見つかり、今治平野における中世集落の一端が明らかになりました。遺物は、土師皿や鍋・釜などの地元の焼き物のほか、畿内で生産された瓦器椀や、東播磨産須恵器のこね鉢、中国産の青磁碗等、各地域から運ばれてきた多様な焼き物が出土しています。

 中世の集落は、一般的には「掘立柱建物」で構成されています。この掘立柱は、穴を掘り、柱の根元部分を穴に差し入れて柱を立て、土を埋め戻して固めることによって据えられた柱をいいます。片山内福間遺跡においても、こうした柱穴が数多く発見されていますが、この中から掘立柱建物と考えられるプランは10棟が想定されています。当館の常設展示室2にある中世民衆の住居は、このうちの1つ、「3号建造物」を参考に復元したものです。

 3号建造物は、桁行1間(約2.25m)×梁間3間(約4.58m)の建物で、その面積は約10.3㎡となります。他の建物も2間×3間や1間×2間の小規模なもので、その大半は北西から南東に棟方向を揃えている規則性が確認できます。この建物に付随する井戸は1基が発見されており、方形木組みで、曲物が井筒とされています。また、屋敷地と屋敷地の境には、素掘りの溝である1号溝と2号溝があり、その方向がほぼ同じで平行していることから、土地の所有関係を明示するための「区画溝」と考えられています。

 本展では、このほかにも、蒼社川流域において発掘調査された馬越遺跡や馬越和多地遺跡2次、八町遺跡といった中世集落もあわせて展示しておりますので、ぜひご覧下さい。
                        ※調査写真は(公財)愛媛県埋蔵文化財センター提供

半田山遺跡-瀬戸内海を望む弥生時代の集落-

4月 16日 火曜日

 前回、考古展示室でのテーマ展「常設展示室にある復元住居の遺跡-半田山遺跡と片山内福間遺跡―」開催の告知をいたしましたが、今回は少し踏み込んで、本テーマ展を紹介させていただきます。まずは、考古展示室に入って右側のゾーンとなる“半田山遺跡”について見ていきたいと思います。

 半田山遺跡は、西条市飯岡にある丘陵上に位置し、1987~89年に四国縦貫自動車道建設に伴い発掘調査が行われた遺跡です。その調査区は、丘陵頂部にあたる第1調査区(標高約120m)と、それよりもやや北に下った場所となる第2調査区(標高約80~120m)が設定され、調査面積は合わせて31,000㎡にもおよぶ大規模な調査となりました。

 発掘調査の結果、今から約2,000年前の竪穴住居や掘立柱建物等が数多く検出され、それに伴い、その当時の人たちが使用していた土器や石器も大量に出土しました。
 竪穴住居については、建て替えも含めて23棟が確認されていますが、当館の常設展示室1において原寸復元している竪穴住居は、このうちの1つ、「12号住居」を参考に復元したものです。この12号住居は、第1調査区北部のやや東側に位置し、その規模は、直径約5.4mを測る円形の竪穴住居です。炉跡は、地面を掘り窪めた「地床炉」であり、住居中央部のやや南側で検出され、その深さは約20㎝を測ります。支柱穴に相当する柱穴は7つあり、それぞれ直径約30㎝、深さ約60㎝を測り、炉跡からは約1.0~1.3m離れた位置に配置されています。この住居内から、弥生土器(壺・甕)や石鏃、敲石、ミニチュア土器など244点が出土しており、これらの資料から、弥生時代後期初頭の住居として位置づけられています。
 発掘調査で発見される住居跡は、こうした床面・炉跡・柱穴などの地下構造部分が残されているのみであり、上屋構造については、実験的や検証等から想定し、復元しているのが現状です。

 本展では、このほかにも瀬戸内海燧灘南岸の主な弥生集落についても一堂に展示しておりますので、ぜひご覧下さい。
 次回は、「片山内福間遺跡」について紹介いたします。
(※調査写真は(公財)愛媛県埋蔵文化財センター提供)

テーマ展「常設展示室にある復元住居の遺跡-半田山遺跡と片山内福間遺跡-」開幕

4月 11日 木曜日

 昨年度、考古展示室では、「南予の中世城郭」と「文化財に光を当てる-X線・赤外線で見た世界-」といった2本のテーマ展を開催いたしましたが、新年度においても、いろんな“遺跡”や“遺物”にスポットを当てたテーマ展を企画しておりますので、何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。
 そして、早速なのですが、その第1弾として、4月6日(土)より、「常設展示室にある復元住居の遺跡-半田山遺跡と片山内福間遺跡-」と題したテーマ展が開幕いたしました。


 これは、当館2階の常設展示室1(原始・古代)と同室2(中世)にある復元住居の遺跡を取り上げた展示で、前者が西条市の半田山遺跡、後者が今治市の片山内福間遺跡となります。
 この2つの遺跡に焦点をあて、その出土品はもとより、周辺遺跡より出土した品々も合わせて展示することで、“弥生時代”と“中世”といった時代の異なるそれぞれのムラの姿と、それを形成した人々の暮らしぶりを見ていきながら、両遺跡についての理解をさらに深めていただければと思っています。


 本テーマ展は、6月16日(日)まで開催しております。常設展示室の一部ですので、常設展示観覧料が必要(小中学生は無料)となりますが、6月中には関連講座も予定しておりますので、ぜひ見にいらしてください。

常設展示室に風船爆弾展示

3月 12日 火曜日

  3月5日(火) の休館日に保守点検が行われ、その際歴史展示室4(近・現代) に風船爆弾の模型が展示されました。風船爆弾は、太平洋戦争末期、和紙と蒟蒻糊で作った気球です。爆弾を吊して、偏西風にのせ、アメリカ本土の爆撃を目的として作られました。実際アメリカ本土まで達し、被害を与えています。
 本県でも製紙業の盛んな東予地方で作成されました。川之江高等女学校33回生は勤労動員として昭和19年から風船爆弾を作成する日々を送りました。ぜひ一度御来館の上、このような戦闘道具があったこと、そして日々作成した勤労動員の生徒がいたことを忘れないでいただければと思います。

リフトで風船爆弾を取り付け

実際の1/11の大きさです

民俗展示室3「四国遍路」展示替えのお知らせ

11月 3日 土曜日

民俗展示室3「四国遍路」は、11月2日に一部資料の展示替えを行いました。

今回は新たに「遍路道と遍路道標」の写真パネルによる展示コーナーを設けました。

愛媛の主なへんろ道の風景や、お遍路さんが道に迷わないようにと遍路道沿いに建てられた、愛媛の遍路道標を紹介します。

愛媛県内の遍路道標(標石)の形態は、自然石型、地蔵型、角柱型、円柱型、常夜灯型など、さまざまなものが見られます。

道標はどれ一つとして同じものはなく、道案内以外の多様な情報も刻まれ、設立者(願主、施主、世話人、石工)の思いや願いが込められています。札所と札所を結ぶ遍路道、現地で無言のお接待というべき道案内をしている遍路道標は、四国遍路を支えてきた文化遺産といえます。

「遍路道と遍路道標」の展示コーナー

和紙彫塑による「弘法大師空海」の世界「密●空と海」

9月 8日 土曜日

本日、新常設展和紙彫塑による「弘法大師空海」の世界「密●空と海―内海清美展」が開幕しました。

午前10時から中村時広愛媛県知事、三好幹二西予市長、和紙彫塑家の内海清美氏をはじめ多くの方々が列席されて開展式が行われました。

その後、開展式参列者の方々は、内海清美氏のご案内で新展示をご覧になりました。

迫力のある和紙人形群による弘法大師空海の生涯の表現。

大洲和紙や川之江の和紙など愛媛、四国の和紙を素材に作られた人形。

人形群を生き生きと照らす照明家・藤井輝夫氏による照明技術。

そして鶴田聖子氏による展示室内の空間アート音楽。

これらの総合的な芸術表現で、展示室全体がすばらしい舞台空間に演出されています。

弘法大師空海の生涯という「歴史」に興味のある方。

日本の伝統的な「和紙」に興味のある方。

などなど、さまざまな角度から堪能できる展示となっています。

作品との対話。空間での対話。

「和紙彫塑による『弘法大師空海』の世界 密●空と海―内海清美展」

ぜひ、この機会にご観覧ください。

観覧料は無料となっています。

 

昔のくらし探検隊、夏のくらし探検に出発!

8月 4日 土曜日

 暑い夏がやってきました。

愛媛県歴史文化博物館でも、民俗展示室2を夏仕様に模様替えしております。

昔のくらしでも、暑い夏を涼しく過ごす工夫がされていた様子を見ていただけます。

さらに!

見るだけでなく、昔の道具をさわったり動かしたりして体験できる「昔のくらし探検~夏バージョン~」が開催されました!

普段なら上がれない家の中に入ったり、触ることができない道具を動かしてみたり、学芸員やボランティアさんと一緒に行うスペシャルな探検です。

夏のくらしということで、蚊帳に入って不思議な空間も体験していただけますよ。

 本日参加された隊員さんたちは

「住むなら山のいえがいいなあ」

など、昔のくらしに親しみを持っていただけたようです。

昔の道具やくらしに興味がある人なら誰でも探検隊の仲間になることができます。

次回は18日!れきはくでお待ちしています。

開催日 8月18日(土)

時間  1回目 11:00から  

    2回目 13:00から

*    1.2回目とも内容は同じです。

* 受付は30分前より行います。

定員  先着30名(当日申し込み)

参加費 常設展観覧料が必要です。

ただし小中学生は無料です。

五月飾りを展示しました

4月 13日 金曜日

テーマ展「おひなさま」も終わり、季節の主役の交代ということで、民俗展示室2の海・山・里の家に五月飾りを展示しました。


当館が所蔵する中で、最も大きな幟飾(のぼりかざ)りを展示しています。高さが214センチもあり、天井(てんじょう)に届かんばかりです。


この幟。裾の端にぶらさがっているものにも注目してみてください。ここには一般的には括(くく)り猿という風押さえの錘(おもり)がつけられていましたが、この幟にはその名のとおり毛植えのかわいらしい猿が付けられています。昔の人のユーモアが感じられます。

ゴールデンウィークは特別展「リカちゃん-夢とあこがれの45年-」が開催されますが、常設展示には男の子の五月飾りが展示され、子ども歴史館でも大人気のよろいの着付け体験が実施されます。男の子もぜひゴールデンウィークはレキハクへ!!

昔のくらし探検隊 春編

4月 6日 金曜日

  愛媛県歴史文化博物館では、学習支援プログラムの一つとして「昔のくらし探検」というプログラムをご用意しています。

 昭和の民家を復元した展示室を舞台に、昔の家や道具を実際に見て、触って、昔のくらしを身近に考えてもらうプログラムです。

 展示室にある道具や食事模型は季節に合わせてすこしずつ替えており、今回は春の「昔のくらし」を探検隊に体験してもらいました。

4月5日に「昔のくらし探検隊」として来館してくれたのは小学校1年生から6年生までの7人です。その様子を紹介します。

 丹原町の農家をモデルにした「里のいえ」では、昔の蓄音機で「うれしいひな祭り」など、レコードの音色を楽しんでもらいました。レコードを見て「フロッピーだ!」と話すこどもたちに絶句した昭和生まれの隊長たちでした。

 

レコードの溝や蓄音機の仕組みに興味深々のこども達です。

   同じく里のいえの箱膳は、食事の時はテーブルに、食事以外の時は食器をしまう道具になるものです。

 里のいえは、その広さや食事の様子などから、「海のいえ」「山のいえ」を抑えての一番人気でした。

 里のいえと山のいえの間にある展示コーナーでは、季節に合わせて田植の写真パネルや稲作関連の資料を展示しています。写真パネルに写っている「田植定規」が里のいえの意外なところに収納されており、「ここです!」と力強く指差す隊長です。

どこにあるかは展示室で見つけてみて下さいね。

城川町にある民家をモデルにした山のいえには、山の仕事に欠かせないショイコ(オイコ)があります。背負ってみてその重さを体感します。

「重くないよ」

と元気に答える子どもたちですが、これで山道を登るのは大変な作業です。

 昔の道具に触れて動かして体験する「昔のくらし探検隊」は、2012年度も元気に活動予定ですので、入隊お待ちしております。