今日は、旧正月。伊予路に春を呼ぶと言われる「椿まつり」は旧暦の1月8日とその前後の日に行われることになっているようで、今年は来週の2月22日から。2月になっても寒かったはずです。
歴博の春は、毎年恒例のおひなさま展から。今年もいよいよ明日17日(土)から始まります。今年の入り口の雛飾りは、「曲水の宴」。みやびな雰囲気を味わっていただけます。
それから四国の春と言えば、お遍路さんの鈴の音とともにやってくるというのが、これまた風物詩。歴博では、特別展「研究最前線 四国遍路と愛媛の霊場」が、これまた明日17日(土)から始まります。
入り口でお迎えしているのは、松山沖の野忽那島の神社に明治17年に奉納された娘遍路の絵馬。当時の遍路装束がよくわかります。
今回の展示では、当館で収集し、調査研究してきた資料に加え、最近調査が行われた52番札所・太山寺や51番札所・石手寺などからも資料をお借りして展示をしています。
太山寺のコーナーで目につくのは、開祖とされる真野長者とその妻・玉津姫、そして娘の般若姫と伝わる平安時代の作と言われる木像。
石手寺の方では、室町時代の景観を描いた「往古図」が目を引きます。今の境内の両横、前後に、たくさんの建物が配置された様子は、まさに壮観。
そして、図録の表紙にもなっている絹本著色の「大勝金剛像図」。
赤外線写真で、絵柄がくっきりと浮かび上がりました。
その他にも見どころは盛りだくさん。週末は、お天気も良さそうなので、ぜひご家族おそろいで、歴博に春を見つけに来ていただければ幸いです。