過日、この秋に愛媛県美術館で開催される展覧会「四国霊場開創1200年記念 空海の足音 四国へんろ 愛媛編」に出品する史料の貸出がありました。
県美の学芸員さんと一緒に、史料の状態を確認し調書をとっていきます。
こちらの史料は、学芸員ブログでも史料紹介中の「中四国名所旧跡図」。
大和国田原本(奈良県田原本町)の仏絵師西丈が中国・四国地方の名所旧跡を描いたものです。
史料の状態を確認しつつ、先日ブログでも紹介した「讃州志度浦図」に描かれた謎の生き物に目が釘付け、描かれた絵の面白さに話がはずみました。
画帖に仕立てられているため、展示では1ページ1場面しか見ることができませんが、西丈が旅して描いた四国遍路の世界をぜひ県美術館で目にしてみてくださいね。
このほか、四国遍路に関する収蔵品を十数点貸出しているので、日通作業員さんの周りには史料がこのように梱包されて並んでいきました。
これらの史料が展示される展覧会は以下のとおりです。
お近くの方はぜひ美術館へ足をお運びください。
愛媛県美術館
「四国霊場開創1200年記念 空海の足音 四国へんろ展 愛媛編」
平成26年9月6日(土)~10月13日(月・祝)