祝!開館20周年(3)大賑わいの館内

11月 20日 木曜日

式典や講演会のほかにも、開館20周年を記念するさまざまな催しで、館内は大賑わいでした。

まずはエントランス。裂織体験や特別展関連のワークショップです。
ボランティアの皆さんが大活躍!
ワークショップの様子
ボランティアの皆さんも大活躍
エントランスでは「第7回れきはく市・はに坊のどんぐりマルシェ」も開催され、多数のブースに出展いただきました。
エントランス
当館マスコットキャラクター「はに坊」も登場!たくさんの子どもたちに抱きつかれます。
はに坊登場
フラッグとポスターで、20年間の特別展の歩みを振り返ります。
ポスターでふりかえる歴博の歩み
常設展示室内では、「手回し蓄音機によるミニコンサート」が開催されました。
収蔵資料の活用の一環として実施したもので、民俗展示室の復元民家を背景に、童謡やジャズ、昭和の流行歌をお聞きいただきました。
懐かしさからか、歌詞を口ずさんだり、うっすら涙ぐむ方もいらっしゃいました。
蓄音機(1)
蓄音機(2)
愛媛県歴史文化博物館は、地域の皆様に支えられ、開館20周年を迎えることができました。
これまで当館を訪れていただいた方々は約214万人、収蔵資料も45万点を超えています。
博物館で愛媛の歴史文化を楽しんでいただくため、職員一同、一層努力してまいりますので、これまで以上に当館をご利用いただきますよう、よろしくお願いいたします。

祝!開館20周年記念 (2)記念講演会

11月 19日 水曜日

午後からは、開館20周年記念のもう一つの目玉イベントとして、記念講演会「作家・夢枕獏が語る四国と空海」が行われました。

夢枕獏さんは、『キマイラ』『餓狼伝』『陰陽師』など、多くの人気シリーズを持ち、日本における伝奇小説の第一人者です。空海については、『沙門空海 唐の国にて鬼と宴す』(2004年~)を発表され、大きな注目を集めています。

多目的ホールで行われた講演会では、空海と四国遍路の関係、四国の室戸岬などで空海が修行した様子、空海の著作『三教指帰』に見る仏教観、空海の真言宗や宇宙に対する考え方、空海が留学した唐の国・長安の繁栄ぶり、2年間で密教をマスターできた真相、人間としての空海の魅力などについて、夢枕さんならではの独自な視点で、たいへん興味深い内容でした。

祝!開館20周年記念 (1)記念式典

11月 18日 火曜日

平成6年に開館した愛媛県歴史文化博物館では、県民の皆様をはじめ多くの人々に支えられ、本年、開館20周年を迎えました。

11月16日(日)には、歴博の20歳を皆様と祝うために、記念式典や数々のイベントが開催され、終日、たくさんの来館者によって大いに賑わいました。

20周年記念イベントの皮切りに、多目的ホールで開催された開館20周年記念式典では、奥伊予太鼓保存会の皆様による素晴らしい和太鼓の演奏で始まりました。

奥伊予太鼓保存会による演奏

主催者を代表して当館橋本健治館長による挨拶の後、来賓を代表して、西予市長の三好幹二様、当館協議会の代表として佐々木正興様にご祝辞を賜りました。

西予市長三好幹二様による祝辞

当館協議会の代表・佐々木正興様による祝辞

その後、舞台中央では、関係者によるくす玉割りを行いました。ハニ坊も参加し、くす玉割りの瞬間は会場がもっとも賑わいました。

くす玉割り後の記念撮影

約1時間の記念式典でしたが、歴博の20年の歩みを振り返る場となり、参加者には記念品とおもちがプレゼントされ、式典は盛況のうちに幕を閉じました。

体験講座「そうだ!久万高原へ行こう・秋の3館めぐり」

11月 11日 火曜日

11月8日(土)に、特別展「続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-」関連の体験講座として、上黒岩岩陰遺跡のある久万高原町へ行ってきました。
今回の講座では、町内にある久万美術館、面河山岳博物館、上黒岩考古館の3館を巡りました。
久万美術館では、「孤高」と呼ばれる画家・馬越舛太郎(1899-1987・今治市生まれ)の描いた作品展を見学しました。作品とともに心地よい木の空間の中でゆったりとした時間を過ごすことができました。

久万美術館


石鎚山系の動植物や自然、歴史が凝縮された面河山岳博物館では、矢野真志学芸員に久万高原町の自然や動物について分かり易く解説いただきました。とくに導入でのカメムシの話には、参加者の皆さん興味津々でした。

面河山岳博物館


最後の上黒岩考古館では、はじめて訪れた方も多く、現地はもちろんのこと周辺域も散策しながら解説を行い、上黒岩岩陰遺跡の重要性について理解していただけたのではないかと思います。

上黒岩考古館


今回の体験講座では、美しい紅葉の中、天候にも恵まれ、「芸術」・「自然」・「考古」の視点から、秋の久万高原町をご堪能いただけたのではないでしょうか。

ふるさと旅行村

テーマ展「すえのうつわもの-館蔵品の須恵器紹介-」開催中

11月 7日 金曜日

10月11日(土)より、考古展示室にて「すえのうつわもの-館蔵品の須恵器紹介-」と題したテーマ展を開催しています。

これは、当館保管の須恵器のうち、5世紀後半から8世紀ごろのもの、およそ300点を展示し、時期ごとの変遷や器種の多様性を紹介するものです。

展示している須恵器の出土した遺跡名を列挙しますと、展示室入って右側から順番に、上難波南10号墳、松環古照遺跡、久米窪田Ⅴ遺跡、上難波南0号墳(いずれも松山市)、経ヶ岡古墳(四国中央市)、上三谷原古墳(伊予市)、大小谷谷窯跡(四国中央市)、尾土居窯跡(西条市)、片山1号墳、同4号墳、同7号墳(いずれも今治市)、池の内遺跡(西条市)です。

また、展示室中央部では、上三谷4号墳(伊予市)から出土した大型の壺や、池の内遺跡から出土した大型の甕、大下田2号東墳(砥部町)から出土した器台、上三谷2号墳(伊予市)から出土した装飾須恵器などを展示しています。

本テーマ展は、来年4月5日(日)まで開催しております。常設展示室の一部ですので、常設展示観覧料が必要(小中学生は無料)となりますが、須恵器の優美な形や古代人の技を感じに、ぜひ見にいらしてください。

また、平成27年2月7日(土)には、三吉秀充氏(愛媛大学埋蔵文化財調査室講師)による講座「須恵器の生産と流通」も開催されます。そちらもあわせてご参加ください。

特別展関連の考古講座②を開催しました

11月 2日 日曜日

先日、沖野実氏((公財)愛媛県埋蔵文化財センター調査員)を講師に迎え、「石器から見た縄文時代前夜の様相」と題した特別展の関連講座を行いました。
縄文時代早期という時期に定着しはじめる縄文時代の生業活動を理解する上で、それ以前の後期旧石器時代~縄文時代の移行期の様相を知っておくことが重要です。そこで沖野氏には、石器からの視点で当該期の様相についてお話ししていただきました。
講義のあとの質疑応答では、多田仁氏((公財)愛媛県埋蔵文化財センター)と兵頭(当館学芸員)も加わったことで、ちょっとしたシンポジウムのような形となり、受講者の方からは「質疑にスリルがあって面白かった」とのご意見もいただきました。

特別展関連の記念講演会を開催しました

10月 29日 水曜日

先日26日(日)に、現在開催中の特別展「続・上黒岩岩陰遺跡とその時代」の関連イベントの1つとして、小林謙一先生(中央大学文学部教授)による記念講演会を行いました。
「上黒岩岩陰遺跡の文化財産と未来像」と題した講演タイトルが示すとおり、多種多様な出土遺物から見た上黒岩岩陰遺跡の価値や、今後における遺跡の利活用についてご講演いただきました。
参加者の方々には、上黒岩岩陰遺跡の重要性について十分ご理解いただけたのではないかと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

特別展関連の考古講座①を開催しました

10月 18日 土曜日

先日、現在開催中の特別展『続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-』の関連行事の1つとして、小林謙一先生の記念講演会(10月26日(日)開催)をご案内いたしましたが、そのほかにも特別展関連の考古講座2本を企画しています。そのうちの1つ、「続・上黒岩岩陰遺跡とその時代展のみどころ」と題した講座については本日開催いたしました。
本講座では、多目的ホールにおいて今回の展示を企画した経緯と意義、そして主な展示品を紹介したあと、展示室会場に移動して実際に出土品の数々をご覧いただきました。


次回の特別展関連の考古講座は、以下のとおりです。ふるってご参加下さいますよう、お願い申し上げます。
日時:11月1日(土)13:30~15:00
場所:当館 研修室1・2
講師:沖野 実氏((公財)愛媛県埋蔵文化財センター調査員)
演題:「石器から見た縄文時代前夜の様相」

館蔵資料のお出かけ―甲冑が徳島へ―

10月 16日 木曜日

博物館の資料は時々お出かけします。
今回、大洲藩加藤家伝来の「船手具足」が徳島市立徳島城博物館からオファーを受けました。
平成22年にははるばる栃木県までお出かけしましたが、それから4年ぶりとなります。

まずは貸出にあたって、傷みや汚れなどの確認を貸出先の学芸員さんと行います。

確認が終われば、美術品輸送専門のスタッフにより厳重な梱包が施され、輸送車両へと運ばれます。

甲冑は構成するパーツが多く、素材もさまざまで、作りが複雑な部分もあるため、確認作業や梱包作業は念入りに行われ、かなり手間がかかります。
今回は、9:30に開始してお昼の12:00までかかりました。

船手具足は、大洲藩加藤家から下野国(栃木県)黒羽藩大関家へ養子に入った藩主大関増業が自ら作成したお手製の甲冑で、生家の加藤家に贈ったものです。

徳島市立徳島城博物館では、近世の四国の大名をテーマとした特別展「四国の大名―その美と心―」を10月18日(土)~11月24日(月・祝)の期間開催し、四国各地の大名ゆかりの資料を紹介する中の一つとして船手具足も展示されます。
この機会に徳島市立徳島城博物館で、当館所蔵の船手具足をご覧になってみてはいかがでしょう。

特別展示図録の刊行

10月 15日 水曜日


 10月11日(土)より、特別展「続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-」が開幕しましたが、それに関連して展示内容を詳しく解説した特別展図録(写真)についても完成しました。本書は、当館のミュージアムショップにて1,500円で販売されておりますので、ぜひご覧ください。
【図録内容】
『続・上黒岩岩陰遺跡とその時代-縄文時代早期の世界-』
 2014年10月11日発行 A4版171頁
序  章 旧石器時代終末の四国-その時代の終わり-
第一章 初期定住集落のすがた
第二章 上黒岩岩陰遺跡にみる縄文時代早期人のくらし
第三章 縄文文化成立期の素描-四国と東九州-
終  章 その後の上黒岩岩陰遺跡
論  考
 小林謙一 「上黒岩岩陰遺跡の歴史的意義と将来」
 多田  仁 「四国における旧石器時代終末から縄文時代草創期への動態」
 黒川忠広 「南九州における縄文時代早期前半の様相」
 中橋孝博 「上黒岩岩陰遺跡の出土人骨」
 綿貫俊一 「上黒岩岩陰遺跡の暮らし」
 佐藤孝雄 「日本最古の埋葬犬骨-上黒岩岩陰出土縄文犬骨の研究-」
 坂本嘉弘 「東九州地域における縄文時代早期の様相」
 遠部  慎 「四国の縄文時代早期の貝塚」
 松本安紀彦 「南四国地域における縄文時代早期の様相-生活様式の転換期とその概要」
 兵頭  勲 「北四国地域における縄文時代早期の様相」
 兵頭  勲 「資料紹介・香川県小蔦島貝塚の土器について-(公財)鎌田共済会郷土博物館・西条市教育委員会所蔵資料-」
 兵頭  勲 「資料紹介・今治市沖から引き揚げられた尖底無文土器-西予市城川歴史民俗資料館展示資料-」