テーマ展「常設展示室にある復元住居の遺跡-半田山遺跡と片山内福間遺跡-」開幕

4月 11日 木曜日

 昨年度、考古展示室では、「南予の中世城郭」と「文化財に光を当てる-X線・赤外線で見た世界-」といった2本のテーマ展を開催いたしましたが、新年度においても、いろんな“遺跡”や“遺物”にスポットを当てたテーマ展を企画しておりますので、何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。
 そして、早速なのですが、その第1弾として、4月6日(土)より、「常設展示室にある復元住居の遺跡-半田山遺跡と片山内福間遺跡-」と題したテーマ展が開幕いたしました。


 これは、当館2階の常設展示室1(原始・古代)と同室2(中世)にある復元住居の遺跡を取り上げた展示で、前者が西条市の半田山遺跡、後者が今治市の片山内福間遺跡となります。
 この2つの遺跡に焦点をあて、その出土品はもとより、周辺遺跡より出土した品々も合わせて展示することで、“弥生時代”と“中世”といった時代の異なるそれぞれのムラの姿と、それを形成した人々の暮らしぶりを見ていきながら、両遺跡についての理解をさらに深めていただければと思っています。


 本テーマ展は、6月16日(日)まで開催しております。常設展示室の一部ですので、常設展示観覧料が必要(小中学生は無料)となりますが、6月中には関連講座も予定しておりますので、ぜひ見にいらしてください。

講演会「やさしい仏像の見方」

3月 14日 木曜日

 愛媛県歴史文化博物館友の会では、会員さんによるクラブ活動が行われています。
 秋の特別展「佐田岬半島と西日本のサキオリ」展では、裂織りクラブの会員の方の作品をエントランスで展示しました。ほかにも古文書や考古をテーマにしたクラブもございます。
 
 このたび、クラブの一つである、民俗クラブ主催による講演会が開催されますのでお知らせいたします。
 テーマは「やさしい仏像の見方」です。
 講師は仏像研究者の武田和昭先生です。武田先生は仏像・仏教美術、四国遍路研究者として香川県、愛媛県内をはじめ各地でご活躍されています。著書に『四国辺路の形成過程』(岩田書院)、『讃岐の仏像―知られざる仏像を訪ねて―』(美巧社)などがあり、円明院のご住職でもあります。
 今回の講演会では、仏像の歴史、仏像の種類と造像年代についてスライドを交えながら、武田先生にわかりやすく解説していただきます。愛媛県をはじめ四国にある特徴のある仏像についてもご紹介いただきます。仏像の見方についての基礎講座は希少な機会ですので、ぜひご参加ください。

日  時  平成25年3月20日(祝・水)13:00~16:00
会  場  愛媛県歴史文化博物館 多目的ホール

受  付  事前申し込みは不要です。当日会場入口にて受付します。
参 加 費   友の会会員は無料です。
        会員以外は常設展示観覧券(大人500円)が必要です。
主   催  愛媛県歴史文化博物館友の会民俗クラブ

これを機会に仏像の魅力に加えて、友の会の活動にも興味を持っていただければ幸いです。

常設展示室に風船爆弾展示

3月 12日 火曜日

  3月5日(火) の休館日に保守点検が行われ、その際歴史展示室4(近・現代) に風船爆弾の模型が展示されました。風船爆弾は、太平洋戦争末期、和紙と蒟蒻糊で作った気球です。爆弾を吊して、偏西風にのせ、アメリカ本土の爆撃を目的として作られました。実際アメリカ本土まで達し、被害を与えています。
 本県でも製紙業の盛んな東予地方で作成されました。川之江高等女学校33回生は勤労動員として昭和19年から風船爆弾を作成する日々を送りました。ぜひ一度御来館の上、このような戦闘道具があったこと、そして日々作成した勤労動員の生徒がいたことを忘れないでいただければと思います。

リフトで風船爆弾を取り付け

実際の1/11の大きさです

おひなさまイベント開催中です

3月 2日 土曜日

今日から博物館ではおひなさまイベントが開催中です。十二単は応募を締め切っていますが、西条藩松平家のお雛様と同じ袿袴(けいこ)姿に変身できる体験イベントには申込みなしで参加できます。

こちらの衣裳は、少し大きいタイプのものです。身長140センチぐらいまで着付けができます。

こちらの衣裳は、小さいタイプのもの。かわいらしいでしょう。身長100センチから着付けが可能です。

おひなさまに変身♪は、3月2日(土)、3日(日)の10:00~12:00、13:00~15:30に開催しています。対象は幼児~小学生(身長100~140cm)です。姉妹で一緒に写真を撮るのもオススメです。

それ以外にも様々なイベントが開催中です。その日その日の行事は、博物館HPに行事予定というアイコンができましたので、そちらからご確認ください。 ご来館お待ちしています。

十二単の着付けの練習&おひなさまに変身♪の時間延長

2月 27日 水曜日

毎年恒例の春のイベント、「十二単着付け体験」が近づいてきました。十二単の着付けは3人がかりの大作業です。実際の体験イベントが行われる前に、着付けを行うスタッフが勢揃いして、より美しい十二単の着付けを目指して、段取りをおさらいしています。

最初に着付けの経験があるスタッフが講習しています。初めてのスタッフは一生懸命メモしながら、自分でもできるようにイメージしていきます。

その後、初心者も含めて、メンバーをかえながら、何度も着付けの手順を復習していきます。おひなさまイベントに向けて、特訓の日々が続きます。

なお、十二単は既に応募を締め切っていますが、西条藩松平家のお雛様と同じ袿袴姿に変身できる体験イベントを3月2,3日に実施します。チラシでは13:30~15:30の予定になっていますが、たくさんのボランティアさんのご協力のおかげで、下記のとおり時間を延長して行うことが決定しました。こちらは事前申込は不要ですので、お気軽にご参加ください。
「おひなさまに変身♪」
日  時:3月2日(土)、3日(日)
     10:00~12:00 13:00~15:30
対  象:幼児~小学生(身長100~140cm)
参 加 費:無 料

西条藩松平家の雛飾りが紹介されています

2月 22日 金曜日

企画展「おひなさま」、無事に開幕しています。

西条藩松平家の雛飾りも皆様のお越しをお待ちしています。

当館のおひなさま展も既に恒例行事として定着したため、いろいろな刊行物にも取り上げられています。今年は『家庭画報』2013年3月号の「陽光煌めく雛遍路の旅 四国・伊予の街道へ」に、西条藩松平家の雛飾りや享保雛が大きく取り上げられています。また、2013年1月刊行の『日本旧家 雛めぐりの旅』(世界文化社)にも、西条藩の雛飾りが掲載されています。2013年2月刊行の『決定版 日本の雛人形』(淡交社)には、画像はありませんが、雛人形が鑑賞できる施設として、当館の情報も掲載されています。どうぞ本屋などで御覧ください。

これから徐々に暖かくなってきますので、ガイドブックを見ながら、お気に入りのおひなさまを訪ねる旅の計画を立てるのも楽しいかもしれません。展示担当者もどこか見に行きたいなあと、ガイドブックながめてます。

西条藩松平家の雛飾り、展示中です

2月 17日 日曜日

企画展「おひなさま」の展示作業も終盤にさしかかりました。当館の収蔵品の中では一番、雛道具の数が多い西条藩松平家の雛飾りを展示します。

西条藩松平家の雛道具、数が多いだけに雛壇を組むだけでも大変です。狭い展示ケースの中に一段ずつ組み上げていきます。豊後臼杵藩稲葉家の記録には、2月末に大工2,3人が来て雛段をつくるとあり、大名家の雛壇がいかに大きいものだったのかがうかがえます。

雛壇を組んだ後に、雛人形、雛道具を木箱から取り出し、1点1点を慎重に並べていきます。雛飾りの持ち主だった公家一条家の通子が、西条藩にお嫁入りしてから既に190年近く。男雛の着ける黒の装束は、黒色に染めるのに鉄が用いられているため劣化が進み、雛道具の一部も漆が剥がれてきているものもあるため、時間をかけて作業しなければなりません。

あともう少しで西条藩の雛飾りが完成します。2月19日(火)のオープンをお楽しみに。

御殿飾りを展示しています

2月 15日 金曜日

桃の節句、恒例の企画展「おひなさま」の開幕が迫ってきました。この数日間、担当の学芸員は展示室にこもって、人形の列品作業を続けています。

展示されるのは、お人形ばかりではありません。こちらは、江戸後期に京都や大坂で広く見られた御殿飾りのおひなさまです。今でいうドールハウスですが、分解したたくさんのパーツから御殿を組み上げていくので、これはこれで時間と根気のいる作業になります。

こちらで組み立てているのも御殿飾りですが、比較的に新しい昭和40年代のもの。最初の画像の御殿は白木の寝殿造りでしたが、新しい御殿は金きらきらに飾られていて、屋根がつくと日光東照宮みたいになります。

当館ではいろいろなタイプの御殿飾りを展示するので、御殿を比べながら見て歩くのも楽しいかもしれません。企画展「おひなさま」は2月19日(火)にオープンします。たくさんのおひなさまに逢いに来てください。

愛媛県視覚障害者協会の方々が来館されました(3)

2月 3日 日曜日

「音」をテーマにした体験では、手回し蓄音機でSPレコードをご鑑賞いただきました。
用意したのは、卓上型の蓄音機1台とポータブル型蓄音機2台。
最初に、電気を全く使わないで音楽を再生する蓄音機の仕組みについて簡単に解説したあと、蓄音機のつくりや、鉄針と竹針の違いを手で触って確かめていただきました。
蓄音機に針をセットして、ハンドルを巻くと演奏の用意は完了です。
準備した体験用のSPレコードの中からリクエストを募って、一曲づつ針を落としていきました。
蓄音機に触れる参加者

「CDと音が全然違う、やわらかい」とびっくりされる方。
「江利チエミ、この声で中学生・・すごい」とじっと目を閉じて、しみじみとした表情で鑑賞いただいている方。
スイング・ジャズを聴きながら「ダンスせんといかん」とウキウキされる方。
「亡くなったお父さんに聞かせてやりたかったね」とうっすらと涙ぐまれる方。
こんな会話が交わされる中、博物館の収蔵品を活用したささやかなミニコンサートは、和やかに過ぎていきました。

博物館の事業は、展示をはじめ、どうしても「視える」ことを前提にした内容になりがちです。
が、今回、県視覚障害者協会の皆様にご来館いただいたのを契機に、私たちは、視覚以外の感覚を使って、収蔵品や歴史文化に触れていただくプログラムに取り組んでみました。
概ねご満足いただけたのは幸いでしたが、その一方で、説明や案内の仕方など、色々な課題も良く認識できました。
今後も引き続き、全ての利用者の方々にとって、より豊かな博物館体験を提供できるよう、スタッフ一同努力していきたいと思います。

愛媛県視覚障害者協会の方々が来館されました(2)

2月 2日 土曜日

 「香り」をテーマにした体験では、香炉を使って香木をたき、香りを鑑賞してもらいました。

 本来なら香炉に香炉灰を入れ、灰を作り、炭団を入れて・・・と進めていくのですが、今回は時間の関係もあり、こちらで準備した香炉をお回しして、白檀と沈香の香りを体験していただきます。

 

 

 火筋(こじ)という火箸のような道具で、灰をかき混ぜていただきました。こうすることで灰の中に空気が入り、ふんわりした灰になります。かき混ぜているうちに、ふっと手が軽くなる瞬間を感じていただけたでしょうか。

 

香炉の持ち方など簡単な作法をお話ししてから、香炉からたちのぼる香りを鑑賞していただきました。思いのほか優しい香りに真剣な顔で鼻を近づける方もいらっしゃいました。

香木を鑑賞した後は、匂い袋を使っての簡単なクイズです。

「紫式部」と「清少納言」と名付けた匂い袋を順番にお回しし、その香りを自分なりに表現し記憶してもらいます。

「初恋の香りがする」

「貴婦人の香りやなあ」

と詩人がたくさんいらっしゃったのにはびっくりしました。

そして三番目にお回しした匂い袋がどちらかをあてていただくのです。

「こりゃ簡単じゃ」

とおっしゃる方も多かったですが、答えはいかに?

最後は清少納言か紫式部の匂い袋、気に入った方をお土産に持って帰っていただきました。

こちらの匂い袋は、企画展「おひなさま」の期間中の土曜日・日曜日・祝日に「こども歴史館」でつくることができます。(参加費300円~350円)

「いにしえの人々と同じ香りを体験できるのも、博物館ならではの楽しみ方だと思っていただければ」

と最後にお話しして次の体験に移動していただきました。