特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」展示紹介(4)

7月 27日 日曜日

歴博で開催中の特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界―夏休みは歴博へ急げ!の段―」の内容紹介も4回目に突入しました。
今回ご紹介するのは、「「乱太郎」原画と忍者道具の段」です。

このコーナーは、尼子騒兵衛さんが描く絵本・コミックの原画や、尼子さんが長年収集された忍者に関する武器・武具コレクションを展示しています。

「乱太郎」の原画は、CGを一切使わない、温かさと力強さあふれる作品になっており、尼子さんが紡ぎ出す豊かな表現世界に大人も子どもも目を奪われます。
初公開の原画も多数!創作過程の下書きも初出品いただきました。
絵本画像
表紙画像
あの先輩や、この先輩も勢揃い・・直接会いにきませんか?
落乱主要人物たち
特に担当の一押しは、コミック最新巻本編の直筆原稿をずらりと展示したコーナー。
もちろん全て初公開。圧巻です!
55巻原画展示
尼子さん所蔵の忍者道具コレクションはこちら。いずれも貴重な品々です。

尼子騒兵衛さんコレクション1

尼子騒兵衛さんコレクション3

8月10日(日)は原作者の尼子騒兵衛さんをお迎えしておはなし会が開催されます。
サイン会も開催(各回先着100名)。詳しくはこちら。ぜひご参加ください!

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」展示紹介(3)

7月 26日 土曜日

歴博で開催中の特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界―夏休みは歴博へ急げ!の段―」の内容紹介、第3回です。

のれんをくぐると(のれんの意匠にもこだわっています。ぜひ展示室でご確認ください!)、次の展示コーナー「「忍たまの友」夏休みのほしゅうじゅぎょうの段」です。
このコーナーでは、戦国期の刀や火縄銃などの中世の資料をみながら、忍たまクイズにチャレンジしたり銭つぼ復元のパズルに取り組んだりします。
小さなお子さんでも安心して問題と答えがみられるよう、新しい造作も取り入れました。
ほしゅうじゅぎょうの段
ギャグを基調としている「乱太郎」ですが、実は一貫して室町・戦国時代の世相風俗を丁寧に反映した世界観で描かれており、戦国時代の人々の暮らしぶりをのぞかせてくれます。
クイズの問題と答えはすべて「乱太郎」の作中にでてくる内容を元にしており、本作は入念な時代考証が施されていることを知ることができます。歴史にくわしくなれますよ!

きり丸のぜにつぼパズル。完成すると中で永楽銭が輝きます。手こずる人が続出中・・
ぜにつぼパズル
大人の方でも、一発で全問正解は難しいかも?
夏休みの補習授業、ぜひあなたもチャレンジしてみてください。

7月30日(水)・31日(木)は、「乱太郎印のえひめ野菜を使ってにんじゃピザをつくろう!」のイベントを開催します(協力:JA全農えひめ)。まだ参加可能なので、希望される方は博物館までお問い合わせください。
また、8月10日(日)11:00からと13:30から、原作者の尼子騒兵衛さんをお迎えしておはなし会が開催されます。おはなしの後はサイン会も開催(各先着100名)。
いずれも詳しくはこちら。ぜひご参加ください!

忍術学園の看板の大きさは?

7月 25日 金曜日

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」の各展示コーナーを順次ご紹介していますが、ここでは閑話休題として、準備の際の裏話を一つ。

担当が特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」展を企画したとき、展示室の入口には忍術学園の看板を置こう、と決めていました。
そこではたと困ったのが、「忍術学園の看板の大きさはどれくらいなのだろう?」ということ。

忍術学園の看板が最もしっかり描かれているのは、原作第52巻の一連のエピソードです。
何者かに奪われた忍術学園の看板を取り返す話の中で、忍術学園の事務員・小松田秀作が忍術学園を立てて持っているシーンがP104に描かれています。
このコマを手がかりにして、忍術学園の看板の大きさを割り出してみよう、と思いました。
『落第忍者乱太郎』52巻P104(あさひコミックス)
小松田秀作は16歳。町の忍術塾を卒業後、忍術学園で事務員をしている設定です。
彼の身長は明らかにされていませんが、一般的に、戦国期の日本人の成人男性の平均身長は160cmを超えることはなく、157cm~159cmだとされています。
また、文部科学省が継続的に行っている学校保健の統計調査でも、1910年の16歳男性の平均身長は157.3cmです。
他の成人忍者と比べても、彼の身長が特別に小柄な印象は受けません。
このことから、小松田秀作の身長を157cm前後と仮定しました。

再び原作のコマをみると、忍術学園の看板は、小松田の目線のやや下程度の長さに描かれています。
コミックス上で小松田秀作の頭のてっぺんから足元までの長さを計測すると60mm、看板の長さは48.5mmでした。

以上の小松田秀作の仮定身長とコミックス上の長さの倍率を元に換算すると、看板の長さは約127cm、幅は約29cmと推定されました。長さ約4尺2寸、幅約1尺となります。
この検討は個人差を無視した一般論に基づいていますし、実際は造作の都合上、きりのよい長さ130cm、幅30cmで製作しましたので、当然誤差があるものと思いますが、大きくはずしてはいないはずです。

「忍術学園」の書き文字は、尼子さんの原作から忠実に再現。
原作では上部に穴があけられていますが、今回は展示室入口の都合上、天井からワイヤーで吊して掲示せざるを得なかったので、看板を掛ける金具がないのに穴だけ空いていてもかえって違和感があるのでは・・と思い、あえて穴はあけませんでした。

こうして展示室の入口に、このたび製作した忍術学園の看板が掛けられました。
製作した看板
ほんのささいなディスプレイですが、ひそかな検討の成果を感じていただければ幸いです。

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」展示紹介(2)

7月 24日 木曜日

歴博で大好評開催中の特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界―夏休みは歴博へ急げ!の段―」。
展示コーナー紹介の第2回目です。

展示室に入ると、はじめに飛び込んでくるのは「忍タマたちといっしょにあそぼう!の段」です。
このコーナーでは、「乱太郎」の遊び絵を大きく引き伸ばして展示しています。
キャラ探しや間違い探しなど、絵の中の世界で遊んでいただきます。
いっしょにあそぼう
絵自体が謎解きや遊具になっている「遊び絵」は、古く浮世絵の時代から作られていましたが、忍たま乱太郎の原作者、尼子騒兵衛さんは、原作「落第忍者乱太郎」を連載している朝日小学生新聞の元旦号に、毎年遊び絵を掲載されています。
本コーナーで、体いっぱいに引き延ばされた作品を楽しみながら、尼子さんの「遊び」の精神を体感いただければ幸いです。

「ひみつのこべや」というミニコーナーもあります。中は身長140cm以下のお子さんしか入れません。中はどうなっているのでしょうか・・どきどき・・。
ひみつのこべや
ちなみに、展示されている遊び絵作品の一つ「きみの忍者度チェック!」を担当が試すと、「ドクたまレベル」でした。忍者の道はけわしい・・
忍者度チェック

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」展示紹介(1)

7月 23日 水曜日

先日開幕した特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界-夏休みは歴博へ急げ!の段­-」、おかげさまでご家族連れをはじめ、多くの方々にご覧いただいております。

「忍たま乱太郎」の特別展はこれまで他県でも開催されていますが、本展は、尼子事務所様の全面的な監修、ご協力をいただきながら、愛媛歴博ならではの独自の切り口で構成した展覧会になっています。
どんな内容なのか、少しずつご紹介しましょう!

まずは展示室の入口から。
受付の横には、「忍術学園」の看板が。大きさや文字にもこだわっています。
忍術学園看板
受付の前には、写真撮影コーナーがあります。
忍者衣装や、忍術学園生徒の着付けをして撮影もできますよ!
子ども用だけでなく、大人用もあります(大人用は4年生の衣装になります)。
写真撮影コーナー
展示室に入ると、まずは原作者の尼子騒兵衛さんの写真、乱太郎・きり丸・しんべヱの三人の色紙とぬいぐるみがお出迎え。

気になる展示の中身は次回から・・乞ご期待!

7月30日(水)・31日(木)は、「乱太郎印のえひめ野菜を使ってにんじゃピザをつくろう!」のイベントを開催します(協力:JA全農えひめ)。
また、8月10日(日)11:00からと13:30から、原作者の尼子騒兵衛さんをお迎えしておはなし会が開催されます。おはなしの後はサイン会も開催(各先着100名)。
いずれも詳しくはこちら。ぜひご参加ください!

忍たま展開幕!!

7月 12日 土曜日

特別展「忍たま乱太郎 忍者の世界」

特別展「忍たま乱太郎―忍者の世界-」
テーマ展「松山城下図屏風の世界」が開幕しました。

みなさまのお越しをお待ちしています。

テーマ展の準備も同時進行中

7月 9日 水曜日

先日、特別展「忍たま乱太郎―忍者の世界-」の設営作業の様子を紹介しましたが、同時開催のテーマ展「松山城下図屏風の世界」の準備も同時進行中です。

テーマ展の設営作業では、入り口看板がこんな感じで仕上がっていきました。

7月2日には、香川県立ミュージアムから借用さえていただいた「高松城下図屏風」が搬入され、列品作業が行われました。

併せて、テーマ展タイトルにもあがっている新収蔵史料「松山城下図屏風」も日通作業員さんにお手伝いいただいて列品しました。

「松山城下図屏風」と「高松城下図屏風」、この二つが並ぶとグッと展示室の完成が近づいたような感じがします。
作業はまだまだ残っていますので、ラストスパートをかけて頑張ります。

特別展同様、テーマ展もお楽しみに!!

博物館で火の用心

7月 4日 金曜日

 愛媛県歴史文化博物館の民俗展示室2には実物大の復元家屋が展示されており、季節に合わせて展示替えを行っています。
 今の時期は夏に向けての準備で、家屋の中に蚊帳を吊ったり、夏用の枕を展示したり、夏の海や夜市をテーマにした写真パネルに展示替えをします。
 6月26日には、当館のボランティアさん4名とともに展示替えを行いました。資料や写真パネルの展示替えも無事終わり、最後の作業が、「山のいえ」の玄関に魚の尾を釘で打ちつけること。

 これは、西予市城川町野井川地区に一般的に見られた火事除けのおまじないです。「山のいえ」のモデルとなった家屋の玄関に実際に打ちつけてあったもので、現在のご当主が昭和38年の自身の結婚式に出たマグロの尾です。
 家屋の解体のお話を聞いて調査に伺った際に寄贈していただいた資料の一つです。
 長い間火事から家を守っていたマグロの尾は、時を経て今度は博物館を火事から守ってくれることになりました。

 もちろんおまじないだけではなく、博物館では火事や事故のないよう職員一同が気を付けるとともに、避難訓練も行っております。
 7月に入り、消防署の方の立会いのもと避難訓練を行いました。
 訓練ではありますが、お客様に声掛けをしながら広い展示室で安全確認をし、素早く行動します。
 避難訓練後は、消火器や消火用ホースの使用方法を確認しました。

 博物館は貴重な資料を保管する施設であると同時に、たくさんの方がいらっしゃる施設でもあります。
「博物館」で「火の用心」とはあまりイメージが結びつかないかもしれませんが、見えるところ、見えないところで常に意識しています。
 まずは見えるところ、展示室のまぐろの尾を探しにぜひご来館くださいませ。

忍たま乱太郎展の設営がはじまりました

7月 3日 木曜日

忍たま乱太郎展の設営がはじまりました。

あっという間に、何もなかった展示室に図面通り仕切りの壁が建ちます。

こちらは、出力紙を貼って仕上げているところ。

床置きのシート設置中。
こちらも図面通りぴったりおさまりました。

こちらは、今回の展示のために製作した新しい什器。ちょっとおもしろい仕掛けを組み込んでいるので、早速みんなで代わる代わる試してみました。もちろん、納得の出来栄えです!!

全貌は7月12日(土)から展示室でお楽しみいただけますので、ぜひ特別展「忍たま乱太郎―忍者の世界―」にお越しくださいね。

史料の貸出作業がありました

6月 27日 金曜日

過日、この秋に愛媛県美術館で開催される展覧会「四国霊場開創1200年記念 空海の足音 四国へんろ 愛媛編」に出品する史料の貸出がありました。

県美の学芸員さんと一緒に、史料の状態を確認し調書をとっていきます。
こちらの史料は、学芸員ブログでも史料紹介中の「中四国名所旧跡図」。
大和国田原本(奈良県田原本町)の仏絵師西丈が中国・四国地方の名所旧跡を描いたものです。

史料の状態を確認しつつ、先日ブログでも紹介した「讃州志度浦図」に描かれた謎の生き物に目が釘付け、描かれた絵の面白さに話がはずみました。
画帖に仕立てられているため、展示では1ページ1場面しか見ることができませんが、西丈が旅して描いた四国遍路の世界をぜひ県美術館で目にしてみてくださいね。

このほか、四国遍路に関する収蔵品を十数点貸出しているので、日通作業員さんの周りには史料がこのように梱包されて並んでいきました。

これらの史料が展示される展覧会は以下のとおりです。
お近くの方はぜひ美術館へ足をお運びください。

愛媛県美術館
「四国霊場開創1200年記念 空海の足音 四国へんろ展 愛媛編」
平成26年9月6日(土)~10月13日(月・祝)